今度のエアクリの略図です。赤い部分がエレメント。
4スト単の動作を考えますと、吸気時間は全体の1/4。残りの時間は圧縮、燃焼、排気の工程ですから、吸気は行われていません。
つまりエアクリを直接キャブに付けると、3/4の時間はサボっているのです。
この時間が勿体無い。
上の図の方式にしますと、まず吸気工程。キャブはサージタンクの中のエアーを吸い込みます。サージタンクの容量はエンジンの吸気量より大きくなければ成りません。
するとサージタンクの中は負圧に成り、エレメントを通してフレッシュエアーが入って来ます。エレメントには抵抗が有りますので、吸気が終わってもサージタンクの中は大気圧には成らず、エンジンが次の工程に移って吸気が終わっても、エアーを供給し続けます。
サージタンクの中が大気圧になれば、エレメントの仕事は終わりますが、その頃には次の吸気工程が・・・・・・。
つまりエレメントは休む暇も無い(笑)。
サージタンクで吸気の脈動はかなり低減されますので、吸気音も静かに成ります。
要はサージタンクの役目は川のダム。必要な時は流して、不要の時は溜め込むのです。