ハブアダプターの図面が出来ました。

さあ、此れからが大変なのです。

旋盤の未経験者は削りゃー良いんだろ。程度に思いがちですが、この物体。両面からの加工が必要なんですね。

旋盤の基本です。精度を上げるにはチャックから外さずに一発切削。

特にこいつの場合。ディスクの取り付け面とハブへの取り付け面。裏表の関係なのに平行度をキッチリと出さないと駄目なんですね。

平行度が狂うとディスクが首を振ってしまうんです。

この様な物を削る時には、下準備で出来が決ります。

材料をどう咥えて、どちらから切削をしてどの様な手順で行くのか?

此れの検討を間違えると、不良品の山を作ってしまいます。

此れだけの直径に成ると、材料代もバカになりません。

チャックの咥え代や、バイトの逃げ代を考えますと、材料の厚みは、完成品の倍以上必要です。

最後には突っ切るのですが、こんな直径を突っ切るバイトは持っていません。

たった1個の為に、バイトの購入は出来ませんし(バイトを買うぐらいなら外注の方が安い)・・。

でも、この知恵の輪を解くのも楽しいのです。

上手く考え付くと『ザマーミロ。』なんて気分に成れますし。

今日は週末なので、材料の手配は週明けです。

じっくり考えます。

2010.10.8

NEXT