さて、皆様お待ちかねの(誰も待って居ない、汗)ファーストインプレッションです。

バイク屋さんの店頭から表へ引き出し、エンジン始動。レスポンスが悪い。排気音が静かなのは合格なのだがとにかくブリッピングに付いて来ない。負圧キャブと言ってもフラットバルブ。ビングのボクサーの方が余程付いて来る。ハタカブの足元にも及ばない。へっ、こんなもんか・・・。

走り出す。兎に角平和。低速トルクがタップリで穏やかな加速と書くと誉め言葉だが、でもダル過ぎる。オーディオの世界と似てますね。ユッタリと鳴り、響きが豊かって書けば誉め言葉だけど、立ち上がりが鈍いって書くとマイナス評価。言葉って難しい。

まあ、エンジンの性格は後から何とでも成るし・・・、と自分を慰めながら最初の交差点。ユックリと左折。この一瞬で理解が出来ました。今迄見かけたSTの走り方。皆さん兎に角大人しい。此れじゃ大人しく走る様だよ。寝かすのに対しステアリングの付いて来るスピードがメチャ遅い。そりゃハタカブと比べては可哀想だがBMよりも遅い。此れじゃワィンディングの切り替えしなんか出来やしない。原因はまずフロントタイヤに有ると思う。太過ぎる。90・90・18。此れってピンキー2号と同じサイズ。カタログでこのサイズを見た時いやな予感がしたんだけど思ったとおり。でも此れってユーザーが悪い。太いタイヤを欲しがり過ぎる。メーカだって売りたいから、ユーザーに媚を売ってしまう。

ハッキリ言います。ハタカブのノーマルそっくり。排気量が有るだけマアマシだけど(汗)。此れじゃ交通の流れをリードすると言う目標は、改造の略終わったハタカブの方が上。ハタカブ売らないで良かった。

走り出してすぐに、オイルが痛んでるのを感じる。シフトのタッチが変だし、ヘッド廻りからも僕にとっては嫌な音。まあ、走行距離から言ってオイル交換だけで治る筈。エンジンが可哀想に成って試乗は数キロでおしまい。

でも、こんなバイクが来ちゃうと、興味津々。また、悪い癖が始まります。乞御期待。    続く。

PS。悪口ばかりに成ってしまいましたが、値段を考えたら仕方が無い。ある意味、どうせ弄ってしまうのだから、余計な事をしていない、素っ裸のベースマシンと割り切ってしまえば、こんなお買い得は絶対にない。メカもシンプルなので、基本メンテさえ怠らなければ長持ちしそうですし。

2007.5.9

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