作図と製作。
スピゴットの一品モノを受けてくれる所は、すでにキャブのデーターが旋盤に入っていて、何箇所かを指定すれば自動旋盤があっと言う間に作ります。
僕の場合、手動旋盤ですからとんでもない時間が掛かります。
その辺を知らない方が簡単に『ピンキーさん作ってよ。』なんて言いますがご勘弁。自分のを作るので精一杯。人のを作る時間が有ったら自分のバイクを弄りたい・・・(笑)。
で、この様な一品モノでも作図は大事です。此れの手を抜くとオーマイゴット。
こんな感じに書き上げました。ネジの部分はキャブにピッタリ。他の部分はシェルパのインシュレーターにピッタリに作ります。
STと違い、エアクリボックスとの接続にはノーマルパイプを使いません。
その為長さに関してはシビアでなくても大丈夫。
早速切削開始。で、困った。
普段の僕は、バイク用のアルミには6000番台を使います。対腐食性が良いのですね。
此処に粋がってジュラルミン(2017)なんかを使ったら腐食に悩まされます。
一般市販のスピゴットは5000番台を使っている物が多いので、長く使うと白い粉を噴きますよね。
6000番台でしたらその悩みから開放。
手持ちの材料に丁度良いサイズが5056しかなかったのです。
6061は入手に時間が掛かる。
エーイ、と言う事で5056を使用。今回はアルマイトを掛ける事にしました。
6061なら削りっぱなしで大丈夫です。
出来上がったスピゴット。左が標準で付いている物。右がピンキー工房製。
インシュレーターに嵌る溝。どうやって作ると思います?
此れに合うバイトなんて買ったら、スピゴットを頼んだ方が安い。
先のとがったバイトで僅かな溝を掘り、回転している材料に丸鑢をあてがって削るのです。
自分のだからやりますけど、人のはとてもとても・・・・・・・。
キャブにもインシュレーターにもピッタリに出来ました。
さあ、此れでキャブの位置が決まるぞ。
2013.6.11