アルテック 604−8G

初めて使った、高能率スピーカー。僕の感覚を根本から覆してくれました。此れと比べると其れまで使っていたスピーカーなんか(タンノイ、etc)箱庭同然。奇麗で聞きやすいが毒が無い。生に感じる毒と言うかエネルギーと言うか・・・。此れ以来、低能率スピーカーには殆ど興味が湧かなくなった。もっとも能率が高いって事は、小さな事にも反応するって事で、アンプ、プレーヤーの欠点は嫌って言うくらい曝け出す。で、この手を使いきれるアンプは市販品には見当たらない。作るしかないか・・・・・・・。

僕が、こんな店を出すキッカケを作ってくれたのかもしれない。

 

アンプを選ばないスピーカーは大嫌いです。アンプの違いを鳴き分けないで、演奏の違いが鳴き分けられる筈が無い、と言うのが僕の理由。要はアンプの違いを鳴き分けられない鈍いスピーカーと理解しています。

 

で、使いこなしです。

マズ、ネットワークは作り直しましょう。あまりにも酷すぎます。あれじゃユニットが可哀想。でも、此れを読んで俺も買うかな、って思ったら、604−8Gでなく、604Eを薦めます。と言うのは、ウーハーが違う。604Eの方が、コーン紙が軽い。結果、家庭での音量にはこちらの方が適しています。

白状しちゃうと、604Eの音を聞いて欲しくなった。でもモデルチェンジ。雑誌では604−8Gに成って、グレードアップしたとの誉め言葉ばかり。で、調子に乗って606−8Gを買ってしまった。買った当時はそれでも喜んでいたがナンカ違う。色々と手を尽くしたが、結局手放してしまったのです。

後にEとの違いを知り愕然。クッソーーーー。

で、どちらを使っても、箱は大きい程良いです。基本は後面開放。バスレフならポートのみでダクトは無し。吸音材は必要最小限(僕は入れません)。吸音材を沢山使わないとダメなら、エンクロージャーの材質かアンプを疑うべし。基本的にアンプでの強制駆動は嫌います。質の良いアンプが大好き。

散々弄くると、つい、ウーハーとツィーターの素性なんか調べたくなる(身の為にはしない方が良いです)。

その結果はウーハーは1500Hzは無理。精々750Hz。ツイーターはホーンの所為で3kHz以上で使うのが好ましい。エ〜〜〜〜〜〜〜?

と言う事で、真ん中にホーンドライバーを入れました。最初は1吋。調子に乗って2吋も。中域が充実したら高域不足。604のツィーターの中身は1吋ドライバー。しかたなく市販のツイーターを追加(何種類試したかなー?)。

と言う事で、最後は4ウェイを4畳半で鳴らしました。しかも3ウェイのオール管球式アンプでのマルチ駆動。消費電力の多さと真夏の発熱量は半端では有りません。でも、そんな事をしてもレコードが聞きたかったのです。

若気の至りでした。

2007.4.11

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