此処では、とりあえずメーカー製のシステムは考えません。メーカーによってあまりにも違うので、其々によって対処法が違うからです。

さて、システムが出来上がりました。初めての音出しです。

此処で、普通の方なら、ユニットの能率差を考えてアッテネーターを調整し、音出しでしょうが、僕はそうしません。なぜか?まずメーカー発表の能率は当てに出来ません。はっきり言うと信用できない。一歩引いて、信用したとしても、指向性が違うのでヤッパリ当てに出来ない。

じゃどうするの?

最初、全てのアッテネーターは全閉。つまりウーハーしか鳴らしません。適度な音量にアンプのVRを上げて、試聴だからと言って、普通と変えません。レコードも散々聞いた愛聴盤で。特別な試聴盤もNGです。とにかく今迄と全て同じにします。

次にウーハーのすぐ上のユニットの音量をユックリ上げます。2ウェイならこれだけですが、3ウェイ以上の場合は高域が出ないので騙されないように、あくまで、ウーハーとのバランスだけに気遣ってアッテネーターを上げていきます。この帯域なら、人の声がバランスよく聞こえればOK。楽器は高調波が出ていないので、冴えない音が当たり前で、この辺の感覚は、フルレンジを愛用している人ならすぐに判るはずです。逆にフルレンジをバカにしている人達には苦手な感覚ですね。

次に、其の上の帯域。3ウェイならこれで完成。楽器が変にに鳴りすぎる場合は、要注意。その様な音は一瞬の試聴では凄いですが、長く聞くとボロが出て来ます。

4ウェイでも、殆ど問題なく、音楽が聞こえるはずです。

4ウェイの場合は、此処でトゥイーターを上げるのですが、楽器の高域が輝いたら上げ過ぎで、バランスが取れると、低域の分解が良く聞こえてきます。最もこの辺はユニット間の位相が合っていませんと難しいです。

とりあえず、ユニット間の音量バランスが取れた処で、初めて、ユニット間の位相調整です。

ユニット間の音量バランスが取れていませんと、位相調整も出来ません。

2006.2.23

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