標準アンプを作ろう。

今年の年頭に作ったプリアンプ。僕にとっての標準品でなおかつどこの家でも問題なく使える事が目標。

予想以上の好結果に、貸し出しから帰って来る間がない状態(只今も貸し出し中)。

そう成るとペアに成るパワーアンプが欲しい。変に拘らない標準アンプ。でもその後のチューンアップに追従出来る物。

パワー管は実績の有るEL34で迷わない。回路も今迄に散々使った標準回路。

問題はシャシ。徹底的に煮詰めて見よう。将来のマルチアンプや逆相アンプに問題なく使える様に・・・・・。

シャシ設計の基本は部品の配置。

此れが簡単そうで難しい。ありとあらゆる方向から考えて一番ベストにするのだけれど、この時何処まで深く考えたか・・・・。

浅い考えで作ってしまうと後に成ってこうすれば・・・・・・・。

兎に角大物部品を方眼紙の上に並べる。この時の方眼紙はA3。どう頑張っても収まらない。

A3を二枚合わせA2を作り、その上にパーツを並べる。

この時はOPTの下にチョークを入れようとしたけど却下。

チョークインプットのチョークからは盛大なリッケージフラックスが出る。こいつがOPTに影響を与える恐れ大。

進めて行く内に入力VRを考えた。単なるパワーアンプなら要らない。でも将来マルチアンプと成ると必要。更に逆相アンプを考えると二つのチャンネルに入る信号レベルは同じにしたい。

2連VRの左右のカーブが揃っているのは・・・。と言う事で写真のVRをチョイス。必要のないユーザーに対してはオプション扱いにすれば済む事だし。

そんなこんなでヤット決まったシャシ。

でもこの後左右を入れ替えた。理由は電源SWは右に有った方が使い易い。たった此れだけで入れ替えるんだから・・・・。

出来上がった基本図面。この図面には穴の位置だけが書いて有り寸法等は一切入れません。この図をスキャンしてパソコンに入れます。一番大切な原図。

先の図面をプリントアウトし、それに寸法を書き込みます。シャシ加工の時に使いますので間違えない様シッカリと確認しながら。でもこの図面変更も有り得るんです。

さて此処からが重要。

最初の基本図面を左右逆転してプリントアウト。つまりシャシの穴を内側から見た配置にするのです。

赤ペンでラグの位置をマーキング。其処へ鉛筆でパーツを書き込むのです。一番理想的な配線を考えます。ここでラグ位置の拙いのや過不足が見つかったら修正。勿論それに合わせて原図も修正、勿論寸法図もです。

真空管ソケットの方向もシッカリと決め、図面に記入。

今回は、立てラグが二個追加に成っただけで済みました。

此処迄出来たら完成したのも同じ。回路的には決まっていますので此れから先の問題は無いのです。

逆に此処迄を手抜きしますと、修正不可能な事態に陥ります。

もう一度図面をシッカリとチェック。

明日からはシャシの切削です。

2014.7.18

BACK

 

この様に1/1スケールで書く事が大事なんですね。図面の上に実際にパーツを置いて他の部品とぶつからないかの確認が出来ます。