製作編。
僕のアンプの特徴は、圧倒的にシャシに有ります。分厚いアルミ板を削り出し、組み立てたシャシです。勿論ヘッドアンプにも採用。
このシャシ以外を使ったら、今のお客様は・・・・・(全員いなくなる様な・・涙)。
早い話。僕のアンプは、組み立て配線よりも、シャシ作りの方が大変と言うのが極普通です。
早速始めたシャシ加工。
天板は、細かな傷を避けたいので、保護シートを付けた侭での加工です。
で、ヘッドアンプだけに必要なパーツ。
ハウリング防止の真空管押さえです。
構造は、この図面の様に成っています。
二つのアルミブロックで真空管を挟みます。この時の挟む力を出すのがスプリング。
このブロック全体を、ソルボセインでシャシから浮かせます。
このブルーの鮮やかな物がソルボセイン(防振ゴム)です。
この様な感じでクランプ、フローティングされます。
こんな作業だけですと神経が参ってしまいますので・・・・。
表パネルに取り付けるパイロットランプ。小型(直径3mm)の発光ダイオードを使います。大げさなランプは嫌いなんですね。
パネルの厚みが多い為、裏から座繰りませんと、ダイオードは穴の奥で光ってしまいます。
ダイオードの丸い部分だけ、パネルの外に・・。
取り付けには接着剤を。接着剤を穴に塗ると大変です。ダイオードの先端が接着剤で汚れてしまいます。
ダイオードの根元のつばの部分に少量。
強力過ぎる接着剤も厳禁。何かの手違いでダイオードを破損した時に、外せる強度が大事です。
裏側に出ているリード線。この侭ではシャシとタッチしてしまいますので、絶縁チューブを被せます。
長過ぎるリード線を切断する時には注意。
同じ長さに切ってしまうと・・・・・・。極性が判らなくなって・・・・・・(大汗)。
良いアンプを作るコツ。
一つ一つの工程を楽しみながら。早く聞きたい一心で、急いで作るとろくな物は出来ません。
2011.8.15