ヒーターアース回路。
アース回路(配線の引き回し)の重要性は、散々書いて来ました。じゃあもう全て判っているのかと聞かれましたら・・・・・・。
基本通りの引き回しを考えても、何種類かを思いついてしまうのです。と言うか、あちらを立てればこちらが立たず、の状態に成るのです。
この場合、優先順位を立てなければ成らないのですが、此れが難しい。
どちらが重要なのだろう?
こんな時は『下手な考え休むに似たり。』実験有るのみ。
最近、世間を見ていて感じるのですが、失敗を恐れ過ぎている様に僕には見えます。最初から成功を狙うなんて、散々苦労をしている人に対して失礼ですよね。世の中そんなに甘くは無いです。
成功って、散々失敗を重ねて、その中の最良のものを見つけた時が成功で、以前より良い、程度はまだまだ先が有ると思わないといけません。
で、今回の実験。
今迄の配線の引き回しでハムは出ていません。でも違った引き回しを思いついてしまったのですね。
どちらが良いのだろう?やってみなくちゃ・・。
一番上は電源部のヒーター回路。極標準的な整流回路です。
真ん中が、アンプ側のヒーター回路の今迄のモノ。
下段が今回実験する回路。
ECC82ですのでヒーターに中間タップが有るのです。モノラルアンプならこの方が・・・。
問題はステレオアンプ。ヒーターが2回路。つまり2本の真空管の中間から夫々アースを。
二本の真空管のヒーターの中点。揃っている筈が無いですよね。と言う事は中間タップの電位に差が・・・。
正直、失敗すると思っています。それを確認しないで、机上の理論で済ませるのが、僕には出来ないだけなんです。まあ、馬鹿かと・・・・。
でも、机上の理論だけで騒いでいる人達。実体験が無いので突っ込み所が・・・・(笑)。
追記です。電源側に十分なリップルフィルターを入れても、接続配線でノイズを拾います。アンプ側のコンデンサーは欠かせません。
2011.8.21