機器間の相性って

タンノイを鳴らすなら、A社のアンプ。JBLならB社。マニアの間では常に話題に上る問題です。でも・・・・・。

そのアンプを作ったメーカーの設計者に聞いてみたら、そりゃモニタースピーカーは有りますけど、どこどこのスピーカーに合わせた、なんて話は聞いた事が無い。(セールストークでは有る)

アンプ屋さんは、まっとうなアンプを作ろうとしているだけで(スピーカーが負荷だって考えたら、もっと良い物が作れるのにね。)わりと、スピーカーに関しては無頓着な人が多い。

じゃ、ナゼ相性が有るのかって?

たまたまの偶然でしょうね。メーカーの試聴室に行ってみれば判るけど、それ程すごいスピーカーを使っていないのが現状。

大体、スピーカーなんてアンプ側から見れば、メチャクチャな負荷。音楽信号なんてナニガナンダカ解らない入力信号。その証拠に、音楽信号を入力してスピーカー負荷での数値を、発表しているアンプメーカーなんてアリャしない。(こんなのが迷信の温床に成っている。)

スピーカーの現状を考えてキッチリ作ればそんなに相性なんて出てこない。シッカリしたアンプだとスピーカーの欠点を出しちゃうし、シッカリしたスピーカーはアンプの欠点をさらけ出す。これが相性なんて曖昧な言葉で誤魔化されてるんじゃないかな。

早い話が、お互いに傷口を舐めあっている機器が、相性がいいと言われているんでしょうね。

お互いに自分の欠点は自分で直し、お互いに高めあっていく関係。人間関係と同じか。

                                                                                                                      2005.9.15

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