僕の愛用している端子です。左上の一個がアンプ側、下の五個の部品がケーブル側。右上が組み立てた物です。

マークレビンソンのファンの方ならご存知の、LEMO端子です。僕もマークのアンプでこの存在を知りました。高級測定器や医療機器ではお馴染みのようです。

使ってみると、何故オーディオ機器に使われていないのか、不思議になるほど良いパーツです。只、マークの失敗は中心電極が単芯のLEMOを使ってしまった事です。確かに当時は単芯のシールド線が一般でしたが、キャノンも装備していたマークが、単芯を選んだのは理由が判りません。

僕の選んだLEMOは中心電極が2芯の物です。これはホット、コールド、シールドを別ける為です。シールドは外皮の金属に接続されます。この様にしますと、一般のピンの様に、シールドとコールドを接続しないで済みます。つまり外部からのノイズはコールドに流れ込む事が無く、シャシに流れます。ピンからLEMOに替えますと、明らかにS/N比がアップします。(ひとつのパーツに二つの仕事をさせない。単芯のシールド線は、シールド側にシールドとコールドの二つの仕事をさせています。)

アームの出力ケーブルに使用しますと、面倒なアース線から開放されます。つまりアース線が要らなくなります。

オーディオ用では有りませんので、音が良くなる(ホント?)なんては言っていませんが、少なくともキャノン、一般のピンよりも、変なキャラクターが有りません。(ピンなんて考えた人は誰でしょうね。アースが先に外れるなんて、素人の作品です。)

LEMOの只ひとつの問題点は、左右の表示が無い事だけです。僕はケーブルを色違いにすることで対処しています。

BACK