マランツ #7
名機との誉れ高いアンプを弄ってしまおうと言うのですから、完全に虚者。でも怖いもの知らずのピンキー君にはこんな事朝飯前。
名機と言っても所詮量産品。パートのおばさんでも出来る様に設計をしなければ成りません。
このネタは、以前実施した後でマランツも大した事無いや。と思っていました。
ある日、僕のアンプを組んでいる最中に、有る高級アンプ(注1)を作っている工場の工場長が来店。(変に顔の広いピンキー君です。)
僕のアンプの中を見て大笑い。ヘッ。何が可笑しいのか聞いてみたら、『だってこんなアンプうちの工場で作らせたら、パートのおばさん絶対に間違えるヨ。』
つまり僕のアンプは、僕以外が作る事を想定していません。結果、配線の引き回しは理論に忠実に這わせています。なるほど。何も知らないおばさんが間違えない様にと成ると、ハーネスにして其処からポイントごとに配線を引き出す。おばさんは何の配線かも知らず、言われたとおりに赤の線をココ。黄色をココ、って繋ぐだけ。確かに僕の配線は無理。
そうか。設計者と量産技術者はいつも喧嘩だもんね。
で、お待ちかねのネタです。有り過ぎるんですけどとりあえず一個。
アウトプットの端子に繋がっている配線。たどって行くと、シャシの中をハーネスでグルッと半周。で、ピンの直ぐ後ろの端子と繋がっています。
この長々と引いてある線をプッツン。良質な配線で、直接繋ぎましょう。アレアレってな具合に変わります(勿論良い方へ)。
この感じで各部を弄ると、これがあのアンプかと言うくらいに成ります。
使わない、接点もジャンプするのは言うまでも有りません。
2007.3.12
注1) このアンプは管球式で、一応イギリス製として売られていたんだけど、ナゼカ立川で作られ、設計者も日本人でしたね(笑)。基本設計を間違えていたので短命に終わりました。でも、発売の時は某雑誌で絶賛、設計者自信も知らん顔して絶賛。ウーーーーーン。