バイタボックスのドライバーをミッドハイに使おうと言う計画です。ドライバーには問題が無いのですが、市販品に其れに見合ったホーンは有りません。じゃ作っちゃえ。いつもの軽いノリです。バイタはホーンとの結合がアメリカのようにフランジではなくネジでの結合です。位置を合わせるにはこの方が精度が高いのですが、イギリスのバカ。訳の判らないネジピッチで作りやがって。僕の旋盤では削れません。(泣)

知り合いの旋盤屋さんで右の様な物を作ってもらいました。スロート径に合わせたストレートの穴を開けてもらい反対側にドライバーが取り付けられるネジを切ってもらいました。

最初に、其のストレートの穴を、ドライバーのスロートと同じ角度のテーパー穴に仕上げます。

次に開口部の切削です。開口部の角度は80°(これは経験上選んでいます。これより狭いと指向性が鋭く、音が攻撃的に成り、広いと穏やかな音に成りがちです。ドライバーの性格とオーナーの好みから選定しています。)

次に60°、40°と20°ずつ狭くして行き、最終的にスロートの角度と合わせます。この時鋭角に成る程斜面の長さが長くなるように切削して行き、左右同じ物を作ります。

僕が、初めて作った時は型紙を作り、あてがいながら削っていました。最近は其の必用が無くなりました。何事も経験ですネ。

其処まで出来たなら、角の山を半分の角度で削ります。こうすると滑らかになり、ホーンとしての使用には問題なく成りますが、やはり見た目も大切。

腱鞘炎に脅えながらの、サンドペーパーでの仕上げが待っています。(泣)

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