私の使用しているプレーヤーです。ツインアーム、糸ドライブプレーヤーですが、奥に見えるオーディオクラフトのアーム以外は、全て作りました。自分なりに今まで使ってきたプレーヤーの集大成(大袈裟、笑)のつもりです。ターンテーブルも散々悪戯をして来て、この方式に落ち着いています。

糸ドライブと言いましても、一般の市販品とは各部で考え方が違っています。先ず糸は出来るだけ短く。モーターとターンテーブルはシッカリと結合。モーターは4極(多極はNGです)シンクロナス。ターンテーブルはキャスティングはNGですので、アルミの丸棒からの削出しです。

重量級ターンテーブルもNGです。音の輪郭がボケて使えません。(サーボモータの場合は違ってきますが。)

キャビネットはタモの集成材。

全体の構成は大体この様な物ですが、各部の造りは少しずつ紹介していきます。

塗装はダイヤモンドコーティングを業者にやってもらいました。常に手が触れ、傷がつきやすいのでの考慮です。色については気にしないで下さい。(笑)

モーター右上に見えるローラーは、モータープーリーが小さい為の苦心の産物です。4極シンクロナスは50Hz地域で1500rpmで廻ります。その為331/3回転ですとプーリー外径は6mm強に成ります。モーターとターンテーブルが近いので、プーリーに掛かる糸の長さが短くなり、スリップの恐れが出てきました。この様にローラーを入れますと、プーリーに掛かる糸の長さを長く出来、スリップに対して有利です。

ローラーの内部にはオイルレスメタルを組み込み、メンテナンスサイクルの延長を図っています。

糸はアラミドの#20を二本掛けで使用しています。此処に伸び縮みの大きい糸を使いますと、糸ドライブの魅力の早い反応が無くなります。糸を短く使うのもこの理由なのです。

プレーヤーキャビネットのくり抜きも極力小さくして有ります。必要以上にくり抜きますと明らかにS/Nの悪化を感じられます。

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