プロローグ。
現在使っているプリアンプの基本構成は30年前に出来上がりました。
使用真空管と基本回路は一切変わっていません。僕の経験値のアップに伴ってマイナーチェンジを繰り返して来たのです。
しつこい程言っていますが、僕の作る商品郡(商品と言えるかと言うと微妙・・)の中で一番完成度の高い物です。
そりゃ30年間も弄り回して来れば高く成って当然なんです。
僕が使用しているプリの他に貸し出し試聴用も1台用意して有りました。
貸し出し試聴用は1世代前の電源トランスが付いています。
で、そのトランスの入手が出来なくなりました。
自分用は新しいトランスに変更したのですが(トランスの性能は同じ)貸し出し用は其の侭。
ウーーン、貸し出し用も新しくしたいな。
そんな時、そのアンプを気に入り値段しだいでは欲しい。と言う方が現れましたので略部品代かな?と言う値段で放出。
さて、新しく貸し出し用を作らなければいけなくなったんですが、いつもの病気・・・・・・。
どうせ作るなら・・・。
30年も弄り回したアンプです。そう簡単に変更出来る所なんて有りません。
変更した所は、重箱の隅を突く様なものばかり。
ウーーーン、理論的には正しい。でも音に変化が現れるかは自信なし。内心この程度では・・・・・。
と思いながら、製作を開始したのは昨年の暮れ。構想に半年掛かりました。
変えたところは、まずシールド線ゼロ(前のアンプもほんの僅かな部分だけですけど)。
部品配置をもう一度考え直し、配線の短縮化を図る。
シャシの小型化。
この3点だけです。回路、定数共に弄っていません。
ところが・・・・・・・・・。
出来上がったアンプの音を聞いて驚いた。作った本人がなんで?
そんな訳で、今度のアンプの内容をアップする事にしました。
アンプ作りの奥深さの片鱗を見て下さい。
2014.6.24