励磁電源の配線材交換は、思ったより梃子摺り略2日間も掛かってしまいました。でも出て来た音(音楽)を聞くと苦労も報われます。ナンデ?という位の変わり様。昨日片chだけ出来た時、両chを鳴らして差が判りました。思わずオイロダインの左右が揃っていないのでは?と思った程です。

改造後の内部写真は、配線材だけの違いですので撮りませんでした。

でも、その代わりの写真。

オイロダインのウーハー部の電源ラインです。電源からはスッタカードの配線です。この配線で間違い無く音が変わりました。

写真で判りますよね。何をやっているのか。

そう、コンデンサーが接続されています。別にリップルフィルターでは有りません。強いて言うとデカップリングの様な働きをしています。

励磁ユニットの磁気回路を考えて見て下さい。ボイスコイルと励磁コイルの関係を・・・・。

二つのコイルが共通の磁気回路の中に有るのです。何かに似ていません?

そう、トランスです。片方のコイルは振動板ですから動くので効率は落ちますがトランスです。

と言う事は、ボイスコイルに流れた信号は励磁コイル側にも・・・・・・・・・。

其の信号をキャンセルする為のコンデンサーです。計算上はもっと小さな容量でOKの筈なのですが、聴感上は大きなコンデンサーを要求します。(ドライバー部)

このコンデンサーの有る無しの差を励磁型を持っている方は実験して見て下さい。きっと驚かれると思います。

結局、励磁電源まで弄らなければバランスが取れなくなったのは、今回作ったプリアンプがあまりにも正直過ぎる事(笑)。周りの欠点を曝け出してくれました。でも、こんなアンプ(装置)が大好きです。

バイオリンが艶やかに聞こえます。なんてアンプは要りません。そんなアンプはそれ以外の音楽を鳴らすと馬脚を表わすものです。装置が音楽を選ぶなんて以の外。音楽は僕が選ぶ。其れを其の侭鳴らして欲しい。そんな装置を目標に・・・・・。

2006.11.25

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