5ウェイのユニット構成。

 

オイロダインのウーハーを其の侭使用しますが、其れ成りに手が入っているユニットです。

古い物を使うには其れ成りに覚悟が必要です。通常中古品を扱っている所では、現状渡しが殆ど。

キッチリと整備をして出す所は本当にまれです。

僕のウーハーも購入してから、フィールドコイルの巻き替えとダンパーの調整をしています。古い機械ですから仕方が有りません。

手に入れてから20年近くに成りますか・・・。

勿論最初はオイロダインの侭で使ったのですね。

只問題はネットワーク。この時代(フィールド型)のネットワークは200Ωで組まれ、ネットワークとユニットの間にマッチングトランスを入れています。

オッチョコチョイは、『ヤハリ昔のモノはお金を掛けている。』なんて知った振りをしそうですが・・・・・・・。

昔の学校の校内放送機器(僕の中学校時代)、教室に備えられているスピーカーは200Ω。

勿論マッチングトランスで修正している物が殆どですが・・。

なんで200Ωなんて高いインピーダンスで送るんでしょう?

答えは判りますよね。この辺はご自分で勉強して下さい。判らない方にはこの後の話も理解不能に・・・・。

要は、オイロダインの200Ωの理由も校内放送機器と同じです(笑)。

昔のモノは良かった・・・・・・・(この考え大嫌い)。基礎理論が判ればそんな考えに成らない筈で・・。

という訳でネットワークは作り直し。

更に笑ってしまうのは、純正ネットワークの配線が左右で違っている。誰かが間違えたんでしょうね。

其の侭気付かずに売っている有名中古屋さん(笑)。

純正ネットワークはそのお店へプレゼント(もち、間違えた配線の侭で・・・・・・)。

ネットワークの定数はメーカーと同じ500Hz、−3dBクロス。

実は此れ以前に別のオイロダインを使っていた。

そいつは極上で、新品で日本に輸入。あるマニアがたまに使っていたと言うワンオーナー品。

真上から見ると台形(三角フレームとも呼ばれています)のフレーム、ドライバーも小型のタイプです。

其れを欲しいと言うお得意様。仕事にしているんだから仕方がないですよね。

其れを手放した時に僕の耳元でささやく中古業者。

『ピンキーさん、励磁型を聞いたら元には戻れませんよ。』

その誘いに乗ってしまったピンキー君。

励磁電源は此れでもかと言う豪華仕様(今でも使っています)で作り・・。

ネットワークも出来上がり、さて音出し。

感想は『前のオイロダインの方が良かった、フィールドの方が音が良いなんて・・・・・・・。』

2〜3年、落ち込んでしまったピ・・・・・・・・・。

 

2012.7.5

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