オイロダインのウーハー。
僕が使用中のオイロダインウーハー。
この状態で使うには覚悟が必要です。
センターのポールピースが見えて、その外側にボイスコイルボビンが。
此処のギャップは極少。つまり磁気回路がむき出しで鉄粉なんかは喜んで飛び込んで来ます。
鉄粉が飛び込んだら・・・・・・。
本来のオイロダインはこの事故を防ぐ為に、布の袋でユニットをすっぽりと包み使う方式です。
でも、その袋のない方が音の点では・・・・・・。
この使い方は車で言えばレーシングチューン。性能重視で他の点には目をつぶる。
ウーハーの分解掃除をいとまない方にだけお勧めします。
裏側もカンチレバーダンパーですから、ヤハリギャップはむき出し。ユニットを大切に思ったら袋に入れましょう。
只、オイロダインのウーハーはコーン紙が全てネジ止め。接着剤を使っていません。そんな訳で分解掃除は簡単です(ご自分でバラした場合は自己責任で)。
で、このウーハーの振動系の重量。信じられないくらいに軽い。能率を稼ぐ為(この当時のアンプの出力は10Wで大出力)と思います。
でも結果として立ち上がり、立下りの素早いウーハーが出来たんですね。
最近のウーハーの振動系の重い事。まあ対入力が100Wなんてざらですので、その音量に耐える為には丈夫なコーン紙。結果重くなって・・・・・・。
まあ、悪い方向への進んでいると思っています。
昔、超軽量コーンのRCAのウーハーを使っていました。最初は500Hzで上を切っていたのです。
上に使っているホーンがバイタのCN123。カットオフが220Hzなので、クロスを350Hzに変えたんですね。
もう、500Hzには戻れません。ウーハーの反応が丸っ切り違ったのです。
この軽量コーンでも38cmは350Hzがやっとか・・・・。
38cmコーンの分割振動は7〜800Hzから始まる物が多いんですね。
色々なユニットを調べましたが、兎に角この辺が多い。
ウーハーをピストンモーション領域だけで使おうとすると、その1オクターブ下。
ヤハリ350Hz・・・・・・・・・。
オイロダインのウーハーも色々とテストしました。
その結果はRCAと同じ。500Hzクロスは厳しい。350Hz以下、出来たら250Hz。
こう成るとミッドバスユニットの追加しかないんですね。
更にオイロダインのホーンもテストすると・・・・・・・。
CN123を使っていた頃の様子は・・。
http://hayashilab.syuriken.jp/baita.htm
この写真の時のウーハーはアルテックの803です。
2012.7.5