5ウェイ計画。
今迄の記述で、大体の構想はお解かりと思います。
さて問題は各ユニットをいくつの周波数で繋ぐか。
基本的にホーンユニットは2オクターブ以内。
かつ、各ユニットの得意としている周波数以内で使う。
この場合、一般には低域から決める人が多いですけど、僕は臍曲がり。高域から決めて行きます。
まず一番上のユニット。
フォステクスのT500。旧型です。新型は使った事が無いので何とも言えません。
こいつを使って判っているのは、最低7kHz以上で使う事。メーカーでは5kHzって言ってますけど、此れは『壊れないよ。』の範囲。
過去に散々クロスを変えて使いました。本領発揮は8kHz以上。完全にスーパーツィーターの範囲です。
今回はミッドハイが有りますので、余裕です。
前にも(オイロダインで)書きましたが、オイロダインのドライバー。周波数レスポンス的には12kHzまで、略フラットに伸びています。
でも、出ているだけ。8kHz以上は汚いんですね。
で、オイロダインとT500を直接繋ぐと得意な帯域のオーバーラップが有りません。
今回は思い切ってT500を贅沢な使い方。
9kHz〜10kHzでクロス(最終的には実験で決定)。
ミッドハイは3kHz〜上記の周波数まで(2オクターブ使いません)。
オイロダインのドライバー。
贅沢に1kHz〜3kHz(音楽の重要帯域を切りたくない)。
さて、一番悩ましいのがミッドバスの10W。
基本的にウーハー。低域はカットしなくても平気。
でも、過去の経験でユニット同士のオーバーラップはしない方が良い。
10Wを1kHzまで使うとすると、2オクターブ下は250Hz。
この帯域、10Wは得意です(10Wは1,5kHz辺りから上は分割振動)。
つまりピストンモーション領域。
最低域のオイロダインウーハーは250Hzまで。まあこの辺も実験で変わるケース多々。
此処迄細かく切ると、また新たな問題が起きます。
帯域が狭いので一つ飛ばしのユニット間でもオーバーラップするのですね。
クロスカーブを急激にすれば解決はするのですが、位相の回転が気に成ります。
つまりこの辺はあちらを立てれば此方が立たず。と言う状態なんです。
で、どちらを優先するか?
ハイ、やってみましょう。他人の意見を聞くのはやってから。
先に意見を聞くと要らぬ先入観を持ってしまい、正しい判断は難しく成ります。
やたらと、行動に移す前に人に聞く方がいますが、聞く相手の方が自分よりもレベルの高い人の保障は無いんです。
特に、この様な先人のいないシステムを組む場合は・・・・・・・。
友人達に、ユニット配置はどうするの?なんて聞かれますが、まだ一切判りません。
新しい部屋の音色も判っていないんです。
とりあえずコアキシャルを鳴らし、部屋の癖を理解。
それからと思っています。
2012.7.14