チャンデバの考察。

現在鳴らしているシステムはオイロダインにツィーターを加えた3ウェイシステム。

クロスは600Hzと3kHz。

つまりオイロダインのホーンは2オクターブ強使っています。

今の状態ではそれ程問題が表面化していないのですが・・・・・・・・。

今回の計画は5ウェイ。ホーンユニットの使用範囲は2オクターブ有りません。

ユニットにとっては非常に有利な使い方。

ですが・・・・・・・・。

今のクロス部分のカーブは12dB/octです。ピンって来ましたか?

2オクターブしか使わない。

ドライバーとツィーター(ミッドハイを無視して)の関係を考えましょう。

オーバーラップが−24dBで起きます。

この−24dB。十分に聞こえる音量なんですね。

僕はマルチシステムを組む場合、各ユニット間の位相管理に気を使います。

今迄でしたら、隣通しのユニット間での位相を気にすれば良いんですが、各ユニットの扱う周波数幅が狭くなると、一つ飛ばしのユニット間の位相も気に成るんですね。

無視できない・・・・・・・。

でも、この様に周波数にカーブを持たせると位相の管理は難しい。あらゆる周波数で合わせるのは無理なんです。

僕も今現在はクロス部分だけでの位相管理です。オーバーラップ部分全体で合わせるのは不可能。

解決策は・・・・・。

オーバーラップ部分を少なくする。方法はカットのカーブを急なものに変更。

つまり12dB/octから18dB/octへの変更です。

今の所は机上の計画ですが、きっと必要に成るでしょうね。

で、この辺のCL(CR)の定数。計算式が有りますが、計算どおりには成りません。計算で作りその後の調整は必須。それもしないで音があーだこーだ言うのは素人過ぎます。

僕のプリのイコライザーカーブ。計算式で作り、その後のテスト。当時のテストをした用紙を見た人は、『こんなにしなきゃ駄目なんだ。』

計算式で全てOKでしたら平和なんですが。

2012.7.19

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