点火系

僕のグッチは今更に思える、ポイントで制御しているバッテリー点火。

でも、そのポイントがとんでもない物。接点に鑢を掛けたら丸っきり喰い付かないで滑ってしまう。10000km走っても接点の荒れは全然無い。色からの判断では、タングステンのように見える。タングステンは電気溶接の時に使う特殊棒。早い話がアノ温度で溶けない。ポイントのスパークぐらいではびくともしない。結局ヒールの磨耗以外は点火時期の狂う要因は見つからない。(ガバナーは別よ。)

聞いた話では、グッチは一時トランジスタ点火に切り替えたが、トラブッタ時ポイントは何とか修理可能。トランジスタは其れっきり。其処で又もやポイントに戻したと言う。流石に軍隊でも使っているエンジンですネ。

でも、又もやサスを買ったデーラーで、トランジスタ点火は良いよ。始動性が丸っきり違うし、トルクも上がる。と言うセールストークにつられて購入。

ついでにイグニッションコイルもお勧め品に交換。(ホント良いお客様。)

取り付け完了。点火時期もシッカリと合わせる。(これをしなけりゃ意味が無い。)試走・・・・。

ハッキリ言いまして、ナーンも変らない。始動性は元々良かったし。トルクアップも感じられない。ひょっとして、ポイントの状態が悪かったら良くなるよ。という話?

で、ポイントとトランジスタとどう違う?

バッテリーからコイルの一次側+端子へ。マイナス端子からポイント、またはトランジスタでON,OFF。で、バッテリーマイナスへ。つまり電流のON,OFFをしているのがポイントかトランジスタかの違いで後は一緒。

つまり火花の強さを決める要因はコイルだけ。ナンモ変らないはずですネ。元々ついていたコイルも別に不良品ではなかったし。

アフターパーツへ付け替えるときは、結構元々のパーツが不良で、ドウセ替えるなら高性能と謳っている物へ、と言ったパターンが考えられがち。そりゃ不良品から正常な物に替えれば必ず良くなる。正常な純正品と比べなければ意味が無い。

其れよりも、バッテリーからコイルまで、コイルからポイント、(またはトランジスター)其処からバッテリーに戻る線に着目。此処はパルスでON,OFFの繰り返し。回路のインダクタンスの影響はもろに受ける。

つまり此処の配線は極力太く、短く余計な接点は入れない。早い話がキルSWやイグニッションSWも入れちゃ駄目ってこと。ハンドル周りの配線は長くて細いもんね。でもそれじゃエンジンを止められない。

その為にリレーが有ります。今度BMにつける予定で準備をしていたら、ある雑誌に先を越された。でもその雑誌、古いハーネスのバイクには効果が期待できます。なんて書いてあるので、事の真実には気付いていないみたい。

グッチも休眠直前にエンジンの調子が今一。早い話が点火系が弱い症状。今考えてみると、ハンドル周りを弄ってから。キルSWを国産品に替えた。其処から出ていた線がスゴク細い。そのSWを使っているバイクはCDIだったので、コントロールユニットの電源ON,OFFでキルSWを動作させていたんでしょうね。これなら太い線は要りません。僕の勉強不足でのエンジン不調。グッチごめんな。

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