位置出しステー。
前のページで、キャリパーをとりあえず止めているステー。アルミの3mm厚で作っています。
人間の手は2本しかないので、何らかの方法でキャリパーを押さえないと、正しい位置が出ないのです。
この様に、4個の穴が必要。しかも穴位置間が、キャリパーとアウターチューブは其々決っていますが、この二つの位置関係。此れが難しい。
特に今回の様に、パッド幅がディスクより広い様な場合、キャリパー位置はかなりシビアに決めたいんですね。
今回、手で持って、キャリパー位置を確認したら、アウターチューブ下側の穴と、キャリパーの穴2個を直線で結んでいけるのが判りました。
穴位置関係で一番出しやすいのが直線上。
あのステーの穴は3個共直線上です。
上の2個はブレンボのピッチ40mmでOKです。問題は下の穴の位置。
判ります?この二枚のステーの違い。
左と中央の穴間は40mm。キャリパーのネジ穴位置です。
右側。此処がアウターチューブの下側の穴の位置。問題は中央の穴とこの穴の距離。
キャリパーをあてがって、スケールで測ったって此の辺?程度にしか判りません。
実は上のステーと下のステー。穴間が1mm違うのですね(30mmと31mm)。で、この二枚どちらもNG。もう一枚は穴間33mmで作って、やっとOK。其のステーでの写真が前のページなのです。
基準点の出せない物の寸法測定は難しいのです。最後は試作を何回するかの勝負です。
3枚作って無駄の様ですが、本番サポーターでミスるのを考えたらこの手間なんて・・・・・・(笑)。
残り、もう1個の穴位置を決めるのに三角関数。
本職でも、この方法はかなり使っていますので、忘れないんです。
2010.10.16