キャリパーチューニング
ブレンボのキャリパーに限らず、対抗ピストンタイプのキャリパーは、裏表の2ピース構成です(モノブロックは別)。
この二つを数本のボルトで締め付けて、一体化を図っているんですね。
写真に見える4本のキャップスクリューが其れです。
キャリパーの構造を考えると判るんですが、ブレーキング時には向かい合ったピストンが、間にパッドとディスクを挟んで押し合っていますね。
で、この力。可也のモノ。この力がこのボルト4本に全て集中します。
つまりこのボルトが若干でも伸びると、パッドがその分開き、ブレーキタッチに悪影響をするんですね。
元々、此処には高張力ボルトが使われていますが、それでも強度不足の話が・・・・。
と言う事で、4本のボルトをチタンボルトに交換しました。勿論チタンなら何でも良いという話ではなく、其れ成りの物です。
で、問題は交換後のフィーリング。
交換当初。剛性感は有るんですが、タッチがゴリゴリした感じで、コントロールに難しさを感じました。
チョット予定外。
戻すのは簡単ですが暫らく様子を見る事に・・・・・・・。
交換後、200km弱の走行。
成る程・・。ヤハリノーマルボルトではキャリパーが開いていた事が実証。
要は、今迄のパッド。開いたキャリパーに合わせて、馴染んでいたんですね。
キャリパーが開かなくなったので、パッドの当たり方が巧く行かなくなり、最初のフィーリング。
開かないキャリパーに馴染んだパッドですと、もう元には戻れません。
コントロールが凄くし易く、急ブレーキを掛けているつもりは無いのに、予定地点(停車線)手前で止まってしまうのです。
勿論、車体の姿勢変化も特別増えないで・・。
なんとも言えないフィーリングです。顔はニヤニヤ。
ボルトとしては高価ですが、この変化を得る事が出来るのなら、高くは無い。
そんな結論です。
2011.12.29