フォークスプリング
10日前、フォークのオーバーホールをしました。
目的はスライドメタルの交換。樹脂部が逝ってしまってからの交換では遅い事と、30000km走った状態をチェックしたい為です。
基本的にはゴムパーツは全交換。クリップ類も全交換。スライドメタル交換。こんな所です。
で、前回オイル交換をした時に、スプリングの全長を測りました。メーカー指定の限界値までは、まだまだ余裕でしたが、新品の全長も知りたいので、とりあえず手配。新品と比べて縮んでいる様なら交換。と言う予定で準備です。
今回は、同時にステアリングベアリングも交換する事にしたので、ベアリング抜きには特殊工具が必須。
工具を買う値段で、十分工賃が出せるので、腕の良い某所へ頼みました。
略、一日作業。10時に現地着。終了は17:00チョット前。
腕の良い社長の作業でこの時間。我々素人が1日作業で出来る内容ではないのを実感。
フォークオイルの量や粘度などを、僕と社長で相談しながらの作業です。
オイルは社長ご推薦の銘柄の10番。
今、僕の使っているオイル、一般の粘度なら10番強。
スプリングの自由長は、新旧比べて差が無かったのですが、買ってしまったし、と言う理由で交換。
まあ、高い部品では有りませんし・・・。
帰りの試乗です。前上がり(尻下がり)。
つまりスプリングがへたっていたんですね。自由長は同じなのに・・・・・・。
要は自由長には差が出ていないけど、スプリング素材の硬さが柔らかく成っていたのです。
フロントが上ってしまったので、付き合いにリアを上げて再調整。
何度かの試乗、調整を繰り返し、今迄で一番のハンドリング。
落ち着いた所で、今回入れたオイルの実粘度を調べました。フォークオイル、番手では正直判らないのです。メーカーによってかなりの差が有るんですね。
手持ちのデーター(各メーカーのオイルが実粘度順に並んでいます)で調べたら・・・・・・・。
僕の使っていたオイルの15番よりも固い。
ウーーーーン?
オーバーホールする以前では此処迄固くすると、ハンドリングが重く成りバランスが崩れた・・・・。
で、ピコン。
つまり今まではスプリングの反力が弱く、オイルを固めにすると、フォークが縮んだ侭に。
今回、スプリングの反力が戻ったので、固めのオイルでも平気に成った。
お陰で、ベアリングを入れ動き易くなったフォークでも、今のブレーキを思いっ切り使っても入り過ぎない。
かと言って、路面の凸凹は綺麗に吸収。
そうか、ベアリングを入れた時、入り過ぎたフォークはダンパーではなくスプリングの所為。
スライドメタルの馴染みが済んだら、フォークオイルの再調整。
まだまだ楽しめます。
追記。
30000kmで外したスライドメタル。全然平気な状態でした。50000kmはいけたと思います。
只、オイル交換を4000km毎にキッチリしていた場合で、ノン交換の場合は・・・・・。
其れと、僕の使用していたオイル。潤滑性のかなり良いオイルです。
2010.11.22