ステアリングベアリングの調整。

バイクのハンドリングの話に成りますと、サスセッティングの話が多い様です。

確かにサスセッティングは大切ですし面白い。ちょっとツマミを廻すだけで、ハンドリングが変わるんですから。でも・・・・・・・・・。

其処の効果を出すも出さないも、基本メンテが出来ているかどうか?

ハッキリ言って基本メンテって面倒。結構手間隙が掛かります。

だからと言ってサボっていると後で取り返しのつかない事に。

実は僕のST。前回のフォークオイル交換時に、ステアリングベアリングの不調を訴えてきました。

勿論ゴリゴリとかクリック付き迄は逝っていません。ほんの僅か手に感じるグリスの劣化。

次回のフォークオイル交換時にメンテと決めていたのです。勿論フォークオイルを10000kmも換えないのでしたら、即メンテですが僕は4000kmで交換。4000km先のメンテでOKと判断したのです。

分解手順はサービスマニュアルを手本にして下さい。もっとも此処も自分でメンテする人でしたら、見ないでも出来ると思います。

STはいたって基本的な構造ですから、此処は?なんて成りません。

この状態までばらします。

ステムナットを外しアッパー、アンダー共ブラケットを外します。

ヤハリグリスは乾き、しかも量が少ない。此の侭走り続けたら・・・・・・・(汗)。

嫌な打痕、磨耗は見られませんでしたので、ベアリングは再使用。次回のメンテの時には交換です。

で、今回の一番の目的。ベアリングのプリロード調整。

機械の基本。動く所はガタ無くスムーズに、動かない所はシッカリと。

ステアリングベアリングは動く所ですから、ガタ無くスムーズに。此れにどこまで近付けられるかが作業者の腕の見せ所です。

ところが此れが一筋縄ではいかない。かなりのベテランが組んでも?と言う事が結構有るのです。

特にメーカー出荷時は殆どが締め過ぎ。ベアリングを痛めてしまいますね。

レースの打痕は、締め過ぎの原因が結構多いのです。

調整はアッパーブラケット下のリングナットでしますが、此れが大問題。

リングナットでバッチリ調整。その後ブラケット上のステムナットを締めますと、完全に締め過ぎに成ってしまいます。

要はリングナットだけの時はガタガタ。ステムナットを締めて丁度良くなる様に調整する必要が有るのです。

で、更に問題。上下のブラケットの位置が狂っていますと、フォークが刺さりません。

で、フォークを付けての調整に成るのですが、このフォークが重い。

重量がベアリングに掛かりますから、少々のガタは見つけ難いのです。

雑誌等で、フォークの下側を持って前後に揺すり、ベアリングのガタをチェック。なんて書いて有りますが、あの方法ですとフォークのガタとベアリングのガタを混同してしまい判りません。

要はブラケット単体で調整をしたいのです。

でも、そうすると上下ブラケットの位置がそろいません。

さてどうしましょう?

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