エンジン始動で感じた事。
昨日のエンジン始動が成功し、チョット一安心。キャブ交換最初のエンジン始動は気疲れします。
今迄の感覚を全て白紙に戻して、最初からですから。
昨日のエンジン始動。その後のアイドリング。キャブのバランスなんて全然取っていないのに、不思議な程の安定。CRは素晴らしいって言ってしまえば其れ迄なんですが・・・・・・・。
今迄、ボクサーは左右のバランスに凄くシビアなエンジンと思っていましたが・・・?
もう一度BINGを考えて見ました(何の世界も復習は大切です)。
まず、BINGのワイヤー調整ネジ。
一般のキャブでしたらピッチ1mmの並目。其れが0,75mmの細目。微調整が細かく出来る為の配慮です。
スロットルストップスクリューにいたっては、0,5mmの超細目。
今迄深く考えませんでした。不器用なドイツ人に、微調整をし易くしているんだろう。程度にしか考えなかったんですね。
ところが昨日の80。キャブバランスなんてどこ吹く風。平気で安定したアイドリング。
其処でハハ〜〜〜〜ン。
BINGのアイドリング状態でのスライドピストン。
こんなに開いているんですね。僕のST、28Φのキャブです。80km/hで高速を流しますと、スロットル開度1/4以下。つまりこの状態のBING迄開いていないんですね。
以前、BINGのセッティングの最中に、エアクリからのホースを外し、スロットルをブリッピングしながら、スライドピストンの動きを観察しました。
ベンチ上でのブリッピングでは、スライドピストンはピクとも上らなかったのです。
実際に高速を100km/hで流しても、スライドピストンは上らないでしょう。
じゃあ、その時のスロットルコントロールは・・・・・・?
負圧キャブにだけ有る、スロットルバルブ。つまりバタフライバルブ。
要は、普通のスロットルコントロールではスライドピストンは働かないで、バタフライバルブだけのコントロール。
バイクのエンジンに、ソレックスキャブをつけた様な物です。
バタフライバルブはスロットルオープンすると、上下の隙間が増えます。でもガスの噴出し口は下側だけ。可変ベンチュリーキャブとは程遠い動作なんですね。
結果、開け始めの左右のバランスに凄くシビア。
勿論パラレルツインのエンジン形状でしたら、左右のアンバランスがそんなには気に成らないでしょうが、ボクサーエンジン。左右交互に車体を横から押すのです。
まあ、僕の仮説ですが・・・・。
でも、昨日の安定。そうとでも思わないと理解出来ないんですね。
僕のCR。結構変な所に手が入っています。
その内の一つ。
部品が1個足りないのに気付きました?
スロットルリンク部に入っている小さな引っ張りスプリング。
思い切って外しちゃったんです。裸のCRのスロットルシャフトを廻しますと、えも言えない不快なフリクションを感じます。
原因を探ったら、小さなスプリングが目いっぱい抵抗していました。
働きは判ります。この部分のガタを嫌ったのですね。此処のガタはスロットルの同調を狂わせます。
で、其のガタを見ますと、同調を狂わす程大きいとは思えなかったのです。
同調に煩い(当時はそう思っていた)ボクサーエンジンで、どの位此処のガタが問題に成るかを見てやろう。の悪戯心も有ったのです。
兎に角、此処のスプリングを外した軽さを判ってしまうと、絶対に付けたくないですよね。
万が一、この僅かのガタが問題に成る様でしたら、粗末な真鍮パーツを砲金で作り直せばOKですし。
でも、昨日のエンジン始動。その後のブリッピングで、問題は感じませんでした。
ついでにお決まりの・・。
エアースクリュー周りにポンチマーク。
マークが無くてはスタート地点が判りません。
この時4連をバラして良かったなー、としみじみ。
と言うのは、単連のCRでしたら、左気筒はエアスクリューが裏側に成って、操作もし辛いですし、どれだけ廻したかの確認も難しいのです。
まだ、あちこちのネジが締まっていない状態ですので、その辺の確認。エンジンオイルの交換。
その辺が出来たら、試乗です。
2011.1.19