改造を始めますと、ネジを切りたい場合が多々有ります。雌ネジを切るのには、タップのお世話に成るのですが、これが中々難しい。何が難しいかと言えば、面に垂直に立てる事。かなり慣れている人でも、若干狂ったネジを切ってしまうものです。薄板を止めるならそれでもいけますが、厚いブロックを止めたりすると、もう大変。ボルトが斜めですから、ブロックのバカ穴に当ってしまいます。

で、簡単な冶具を作りました。旋盤が有れば簡単に作れます。左の円形の物です。旋盤に丸棒を加え(僕は45C)中心に立てたいタップのネジを切ります。其の丸棒を適当な厚みに突っ切りバイトで切断。

これで出来上がりです。

使い方は、冶具にタップを入れます。タップの先をホンのチョット出して、ねじを切る物にあてがい、下穴にチョット出したタップの頭を入れます。

冶具をシッカリと工作物に押し付け、タップを廻します。タップが2〜3回転工作物に喰いついたら、タップは其のままで、冶具を廻して工作物から離します。浅い穴ならそのままタップを廻せば垂直なネジが立てられます。深穴のときは一旦タップを逆回転させて外し、タップから冶具を外してから切りなおします。

僕の使い方でも100個以上切ってもまだ使えますが、150個ぐらい使うと流石に磨耗してきてガタが出て垂直が出なく成ります。趣味で使うなら一生物ですかね。(笑)

ついでに、左のタップが止まり穴用、右が貫通穴用のタップです。

2006.2.28

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