アッテネーターの調整方法

殆どのスピーカーシステムには、ウーハー以外のユニットの能率を調整する、アッテネーターが装備されています。これを有効に使っている方をあまり見かけません。アンプを変えたりスピーカーケーブルを変えたりには熱心なのに残念です。

此処の調整如何で其の装置が死にも生き返りもするのに・・・・・・・。

仕事柄、沢山のリスニングルームへお邪魔します。オーナーの方が不満を言わない限りアッテネーターには触らないようにしています。折角オーナーの好みに調整しているのにお節介はしたく有りません。

でも、僕の耳ではバランスが崩れて聞こえます。で、気の小さいピンキー君は、遠慮がちに『アッテネーターを弄っても良いですか?勿論元の位置は覚えておいて、不満の時には元に戻します。』

やらないで良いよ。という方はいませんので、自分の思った位置にアッテネーターのツマミを廻します。

今のところ、『元に戻して。』と言われた事は有りません。ナゼでしょう?

第一の原因は、殆どの方がアッテネーターに無頓着。または誤解を抱いています。

無頓着は本人の問題ですから脇に置いておいて誤解を・・・・・。

スコーカーの扱っている帯域は、数百Hzから数kHz。オーディオ雑誌に載っている周波数カーブのグラフでは、ど真ん中が1kHzに成っている。ウン、1kHzが中音なんだな。こう理解して当たり前です。1kHzのサインウェーヴを聞いたことが有りますか?中音とは程遠い十分に高音です。一般に人間が感じる中音は400Hz〜500Hz程、其れよりも1オクターブ以上高い1kHzは高音です。

ですから、僕はこう説明しています。ウーハーは低音と中音、スコーカーは高音、トゥイーターは超高音。

4ウェイのミッドバスが中高音ですかね。スコーカーは高音と思って調整してみて下さい。

この話はスゴク長く成りますので、とりあえず続きます。

2006.2.19

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