フルレンジの薦め

アッテネーターの調整の上手な方と、苦手な方がいます。長くその様な方を見てきますと、過去の経験の差がその様になっているようです。

じゃ、其の差は・・・・・・・・・。

タイトルでバレバレですね。(笑)過去に(現在でも)フルレンジを愛用している方には、上手な方が多い様です。

最初から、マルチスピーカー(メーカー製であっても)を使っていますと、バランスの崩れを気にしなく成るようです。その様な方に良質なフルレンジスピーカーを聞いてもらいますと、一様に物足りなく感じるようです。まあ好き嫌いで他人がどうこう言う問題では有りませんし、本人が其れが良いと思っているのですから僕としてはどうしようもないのですが・・・・・・。

で、僕の勝手な思いです。(怒らないでね。)

食べ物の話に置き換えてみましょう。早い話がフルレンジは自然な甘味。自然の出汁。其れより変にメリハリが利いたマルチシステムは、人口甘味料、化学調味料。その様な味に慣れた舌には自然の調味料は物足りなく感じるらしい。

その様なシステムは、ジャズは鳴るがクラシックは・・・・・?  だったり其の逆だったり。

所詮スピーカーです。機械です。あんな物にジャズとクラシックの違いが判るはず無いじゃ有りませんか。

その様にしているのは、その様に調整してしまっているユーザーの責任です。

不思議と良質のフルレンジは音楽のジャンルを問いません。

フルレンジ(良質のです。)を聞いて、物足りないと感じたら(自然の出汁に物足りなさを感じたら)先ず耳の(舌の)セッティングが必要かもしれません。

じゃ、その方法は・・。簡単です、人口甘味料は使わない。とりあえずマルチシステムは使わない。オーディオの事はしばし忘れて、音楽だけに集中し、良質なフルレンジだけを1ヶ月聞き続ける。

その後、其れまで使っていたマルチシステムを聞いてみましょう。こんな五月蝿いのを良く聞いていたな。って思いますよ。(笑)

注)フルレンジの定義。コイルが1個の物。だからタンノイやアルテック604は入りません。

2006.3.7

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