一般に、コイルの近くに金属を近づけてはいけないのは、理解されているようですが、ものすごい勘違いをされている方が多いようですので、書いておきます。

有るメーカーのコイルの説明書にこう書いて有りました。

『このコイルを取り付けるときには、非磁性体のネジで取り付けてください。』

こんなのをメーカーが書いちゃうから皆間違えて覚えちゃうんではないか。(怒)

ハッキリ言いますと金属は全てNGです。嘘だと思うなら、LCRテスターを使って実験してみてください。磁性体を近づけると、インダクタンスは上がり、非磁性体の金属を近づけるとインダクタンスは小さく成ります。早い話が、金属ケースにネットワークを収めるなんて素人もいいところ、こんなのをお金を取って売っている人間の顔が見たい。ケースによるインダクタンスの変化なんかお構い無しの設計です。

ついでに言っちゃいますと、振動対策も重要です。昨日訪問した家では、ネットワークの置き方(片方は不安定、もう一方は安定した置き方。)で音が変わりました。

マルチアンプ、マルチアンプってお題目のように唱えている方の何%が、ネットワーク方式を本当に突き詰めてから、マルチに行ったんでしょうかね?

 

実際の測定値です。

まず、木の板の上。

0,524mHを示しています。

同じコイルを5mm厚のアルミ板の上で測定して見ます。

同じコイルが0,466mHに減ってしまいました。

つまり非磁性体の金属を近付けますと、インダクタンスは減少します。

今のネットワークに疑問を持ちませんか?

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