写真がピンボケで済みません。モータープーリーとアイドラーの上面が面一です。プーリーは上面が面取りをして有りますので、アイドラーの上の端はプーリーと接していません。この状態で使用を続けますと、アイドラーが段付き磨耗を起こしてしまいます。現在入手不能のアイドラーを痛めてしまいますと、チョット高い修理代が待っています。(一品物でアイドラーを起こす事は可能です。)QRKのアイドラーはガラードよりもゴムの材質が良く、当る面の幅も大きいのでとても長寿命ですから、不注意で寿命を縮めてしまうのは、見るに偲びません。

と言いましても、やはり寿命は有ります。磨耗よりもゴムの硬化が早く来ます。条件で一概には言えませんが10〜15年程です。写真のアイドラーはゴムが黒く後期のモデルです。初期の飴色のゴムは流石に寿命が尽きています。寸法的には互換性が有りますので、其の点は安心です。もしお使いのアイドラーが不安でしたら当方で製作可能です。

QRKの構造は、モーターを止めているプレートが、メインフレームよりゴムで吊り下げられているのですが、このゴムの寿命が短く、3〜4年で本来の性能を持たなく成ります。注意深く聞けば、音がぼやけて来るので判るのですが、ジワジワ来ますので、判り難いです。

このゴムが伸び、モーターが自重で下がって来て、この状態に成ります。

つまり、アイドラーの位置は変らずに、モーターが下がってしまうのです。

このクッションゴムを交換すれば済むのですが、もう入手不能です。かなり在庫を持っていた、僕のストックも数年前に切れました。

でも、何とか成るのがQRKの良い所、いたって単純な構造ですので、機械加工さえ出来れば、修理は可能です。

 

平成21年、追記

上文でアイドラーの製作可能と書いて有りますが、今迄ゴムの焼付けをお願いしていた所が出来なくなってしまいました。

現在アイドラーの製作は出来ません。

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