去年からの課題だった励磁電源のコンデンサー交換。今迄入っていたのが写真上のスプラグ39D。ケミコンとしては優秀。耐久性はピカイチです。音質的にも変なオーディオ用と謳っている物より余程まとも。長年愛用してきました。
でも、最近は耐圧が高く容量も大きなフィルムコンが出来て来ました。
下の写真が、最近の僕のお気に入りのコンデンサー。ノイズレベルはケミコンではとても不可能な低さです。変なキャラクターももたず、いたって真面目にコンデンサーとしての仕事をしています。
問題は、デッカイ、値段が高い、この二点。国産のケミコンと比べると十分に高いスプラグが安く感じます。
今回中々手を出さなかったのは、大きさの理由が殆ど。スプラグに対して大きさは3倍容量1/3。シャシに入れるのに苦労するのは目に見えています。
でも、最近僕の装置が、僕の嫌いな音を出しているのが気に成ってきました。プリを作り替えてから目立って来たとも言えます。でも、この音はプリの所為ではない。
其の音とは演歌の低音。量感だけで品の無い重い音。僕の大嫌いな音なのです。目立つレコードと目立たないレコードが有るのですが、どちらも僕の好きなレコード。目を瞑る訳には行きません。
基本的に、この音はケミコンの音の場合が非常に多い。特に大容量のケミコンを使うとてきめん。
アンプ内からはケミコンの撤去はかなり進んでいます。残っているのはカソードのパスコンのみ。其の残っているケミコンも僕の嫌いな音を出さない物を選び、必要最小限の容量で使っている。(小容量が無いので特注までしてしまいました。)
残るは、励磁電源のみ。
50μは要らないとしても、30μは欲しい。でもスペースが無い。
とりあえず苦し紛れに、15μで組みました。
スピーカーに耳を近づけると若干のハム音。ヤハリ容量は不足しています。
でも、レコードを掛けたらもう元には戻れません。あの嫌な低音が無くなりました。人の口も大口にならず実物大。
さあ、どうやって、足らないコンデンサーを取り付けよう・・。
2007.3.15