インテグラルブレーキの解除

あの頃のグッチにはインテグラルブレーキと言われるシステムが採用されていました。グッチ乗りの方には今更と言われるかも知れませんが、知らない方の為に。

グッチのブレーキシステムはフロントがダブルディスク、リアがシングルディスク、の一般の装備です。しかし油圧の掛け方が変っていました。フロントのレバーを握るとフロントディスクの右側だけ効きます。リアを踏むとリアディスクとフロントの左側が効く。つまり簡易型連動ブレーキなのです。これがツーリングにはいたって重宝。足だけで殆ど済んでしまい、右手はスロットルに専念。これで何不自由なく走れてしまうのですから大した物です。

暫らく(3年ほど)はこのままで走っていましたが、たった一つ困った事が・・・。

深いコーナー、出口はどの様になっているかわからない、まあこの辺かと思い、スロットルオン、気分良くコーナーの出口に向かう、で・・・・・・・、出口のRが小さくなっているのに気付いた。オンのままではきつい。ここでスロットルをオフにしたらグッチは嫌がる。でリアをそっと踏むのだけれどもフロントまで効いちまう。するとグッチは寝かした体を起こそうと身をよじる。こんなコーナーが日本は多い。(国土交通省の役人にはバイクに乗る人いないのかな?)

まあ、これでこけた事は無いので無事に過ごしてきたのだけれど、日本のコーナーには合わない。グッチでコーナーの出口でスロットルオフにした経験のある方は分かりますよね。その時にスロットルはオンのまま、リアブレーキで調整と言う走り方が出来ない。たったこれだけの不満。その他はインテグラルの方が断然いい。悩みましたね。(グッチのバカ。)一長一短。で3年ほど走って解除する事に。駄目だったら戻せばいいやって考えて。

処が世の中甘くない。グッチやBMってスロットル周りが完全に一体。つまりハンドル周りそっくり交換、改造で儲けているディーラーにはウハウハ。アノー、マスターだけ替えたいんですけど、って言ってもグッチは知らん振り。あのハンドル周りのSW気に入ってるんだけれどなー。って言っても駄目の一言。グッチのイジワル。

エーイ、やっちゃえ。って始めてみたら、又もや問題。グッチのハンドルパイプ径は22φ。国産車のパイプ径は22,2φ。たった0,2mmなのだけれど、国産SWは皆グルグル廻ってしまう。スロットルも同様。ワイヤー二本引きなんて中々無い。ヤマハのレーサー用で何とか御用達。

で、ハンドル周りは別項の様に改造。ついでに高速での頑固なハンドリングに、邪魔していると思ったカウルも撤去。(大正解、レーンチェンジが○○○km/hでもすいすい。)

フロントマスターは何も知らずに15,8φなんぞをつけたので、タッチはロッドブレーキの様。でも効きは悪くなかったのでこれで良し。(グニャグニャは大嫌い。4ポットのダブルですとピッタシ。)

リアはマスターを交換しなければ無理ですネ。とりあえず乗っていましたが、冬眠から目覚めさせる時には交換したいです。

大事な点はリアの分技ブロック。ブレーキランプSWも兼ねているので外せない。で、単にフロントに行っている所をメクラにすると、エアーが絶対に抜けません。此処にはキャリパーに付いている、ブリザーを取り付けて下さい。

こんな思い出話を書いていると、グッチに早く乗りたくなってきます。BMを組んだらグッチ。早くしないと自分の体力が・・・・・。

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