アクリルの板で蓋をされている所が、今迄のエレメントの付いていた所です。
こうして見ると、BOXの殆どの容積を、エレメントが占領していたのが判ると思います。しかも上下の壁とエレメントの隙間が狭いですから、後ろ半分のエレメントの働きはきつかったと思います。
今回の改造で、只の箱に成りました。キャブは、この中のエアーを、目いっぱい吸えば良いのです。
BOXの何処にエレメントを付けるかは、散々悩みました。出来るだけ大きいのを付けたい。
雨に濡れる場所は駄目。
結局、スィングアームとBOXの隙間に入れる事にしました。
下側に穴を開け、アダプターを旋盤で削ります。
アダプターの取り付けは、雌ネジを切って、ナットは使いません。万が一ナットが外れるとキャブへ・・・・・・・・・。
と言う怖い事に成ります。ネジ類は外からだけの取り付けです。絶対にエンジンには吸わせない構造が大切です。
出来上がり試乗。正直キャブセッティングが狂い、まともには走らないだろうと(ハタカブはそうでした)思ったのですが、PSの戻し量を1/8増やしただけでアイドリングは落ち着き、走り出してからも若干薄いかな?程度で肩透かしを喰らいました。
ハタカブにこの改造をした時は、それ以外も弄くっていて、何の所為でこうなったのか、今一理解に苦しむ時が有りましたが、今回は本当にエアクリだけ。
高速にも乗りましたが、トルク感が今迄以上。スロットルの開け閉めが兎に角楽しいのです。
非力なSTとは思えません。高回転でもトルクを感じるのです。
排気音も変わりました。良い意味でマイルドでトルクの感じる音(ハタカブに似ている)です。
特に、結構な速度(100km/h以上)からスロットルをオープン。空気が遅れないで吸い込まれて行くのが判ります。
八王子インター、上り出口。左コーナー。インターに多いコーナーで段々Rがきつくなる。今迄ならスロットルを戻すのですが、更に寝かしてスロットルオン。パーシャルからのスロットルが使い易くなったのです。
結構ニヤニヤ。
パワーの点では、ハタカブをとうに抜きましたけど(当たり前か、笑)、エンジンフィーリング(特にスロットルを開けた時)はハタカブの方が上と思っていましたが、今回の改造でハタカブそっくりに成りました。
ハタカブも此れが効いていたんですね。
さ、次はボクサー・・・。
2008.9.7