フロントブレーキの強化。 プロローグ
かなり以前から、フロントブレーキにはチョット不満が有りました。
絶対的な容量不足です。
普段の走行には問題有りません。
只、前方を走る車の予想外の急ブレーキ。ワィンディングの最後の一踏ん張りで、もうちょい強力に・・。
其れをSTに求めるのは酷とは判ってはいるのですが・・・・・・・。
最初(ノーマル状態)での不満は、効きよりもコントロール性でした。チョットレバーを引いただけでガクン。
此れは危ない。友人から貰った14Φのマスターに交換。コントロール性は格段の向上。
人間贅沢です。コントロールが出来たらもっと強力に。
最初は一番手軽なパッドの交換。
効き、コントロール性とも上がりました。でも・・・・・・・・。
此処一発での最後の踏ん張りが無いんですね。レバーを握って減速。其れ成りに減速していても、コーナーインのスピードが予定より速いのに気付いた。
気付いた時点で、レバーを引く力を更に・・・・・・・。
以前、乗っていたグッチのブレーキ。此れが出来ました。最後の一発の余力。此れが有るのと無いのとでは、精神的なゆとりが違います。
ブレーキングの楽しさを教えてくれたのもグッチでした。ブレーキングが気持ち良いんですね。
STのマスターをラジアルに換え、かなりの良い線に。
初期制動は上がったのですが、最後の一発は・・・・・・・・。
絶対的なブレーキの容量不足と考えたのです。
この場合、効果的なのはディスクの口径アップ。
散々、カタログと首っ引き。
考えたのはSR後期のディスクブレーキ。ホイールサイズがSTと同じと言うのが選んだ理由。
アクスルシャフトと左右のカラーさえ何とかすれば行ける。
こう考えました。キャリパーは此の侭で・・。
走行距離も30000kmに近づき、フロントブレーキが不具合。嫌な鳴きが出始めたのです。
此処にアップしたキャリパーオーバーホールが其の時のもの。
その後チョットツーリングへ。以前の効きに戻らないのです。
バラした時に気付いてはいたんですが・・・・・・。
スライドピンの磨耗。
20000km近くで開けた時には無かったんですね。
つまり最近急に磨耗が進行。其れも短時間に・・・・。
考えられる原因は、パッド。
強力なシンタードパッドを一時使ったのです。
キャリパーを設計する時の、想定以上の制動を掛けてしまったのでしょうね。
今回のディスクの交換目的は制動力の絶対量のアップ。
と言う事は、今のキャリパーでは追い付かない。
ディスクを交換と同時にキャリパーも高剛性の物に。
絶対制動力は、今のキャリパーで十分。と言う事は制動面積のアップや、ピストン径のアップは考えなくても良い。
だったら二号(BM)と共通化を図ろう。
当然の結果でブレンボの4ポットを購入したのです。
其のキャリパーをあてがって見ると、SRのホイールはスポークの幅が広く、キャリパーとゴチンコしてしまう。STのホイールはハブの幅が狭いので何とか行けそう。
此れで、最初の計画のSRのホイールへの交換は無く成りました。
目標をまとめますと。
1)ホイールはノーマル。ディスクのオフセットは増やす様なので、ハブアダプターを旋盤で削りディスクの取り付け。
2)ディスク位置にあわせ、キャリパーサポートの製作。
3)ディスクを2枚用意してしまったので、どちらにするか良く検討。
こんな考えでのスタートです。
製作が進むと同時のアップを考えていますので、実況放送の様な状態に成ると思います。
お気付きの点は、BBSへご指摘下さい。
2010.10.8