下準備。

図面も出来上がりましたので、サッサと切削に掛かりたいのですが、材料が無い。

6061の180Φの丸棒なんて、普段使いませんから・・・(笑)。

で、今でも作れる物・・・・。

60Φのアルミ丸棒を旋盤に咥えました。何を作るのかがピーンと来た人は旋盤経験者。経験しないで判った人はすごいです。

エーー。先日アップしましたハブアダプターの図面をもう一度見て下さい。(此処 )

ハブとの結合部の穴の内径。55,8mm。実は正確には55.85mm。最初測った時に、度の合わないメガネだったんですね(汗)。

合ったメガネで再測定。55.85mm。ノギスでの測定ですから100分台はこんな物かな?の範囲です。100分台の誤差は許せますので(ちなみにSTの此処の隙間。15/100有りました)。

煩い事を言う手前、穴径はキッチリ出せるんだよね。こんなプレッシャー・・・。

ノギスは、一応穴の内径も測れる様に成っていますが、精度良く測るのはとても難しいのです。測定の仕方で0.2mm程度の誤差(少なく出る)は日常茶飯事(ノギスに慣れていない方なら、1mm少なく出る事も)。

穴径を正確に測るって結構難しいのです。

こんな時に間違いないのが内径ゲージ。要はハブの外径と同じ寸法の丸棒を作ってしまうのですね。

ハブ単体で、スポーク組みがしていないんでしたら、ハブを使えばOKです。

外径を55.85mmに削ったアルミ丸棒。

アダプターの穴を仕上げる時に、此れを使い、スルッと入るけどガタは無い。こんな穴を開けるのです。

旋盤を手にした当時。このゲージを作るのを面倒と思い、結果的に精度の出ていない物を沢山作り、材料を無駄に・・・。

急がば回れ。工作機械を使う時も同じですね。

2010.10.9

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