冶具の製作。

ヤット、連休が終わり、材料の手配が出来ます。

ハブアダプターの直径は170Φ。材料は180Φを発注しました。

で、チョット大変な問題。

旋盤で、円盤状のアダプターは作れます。

それで完成とは行きませんよね。

内側にはハブへ取り付ける穴。

外側にはディスクを取り付けるネジ穴。

ケガイて、ポンチでマーキング、ドリルで穴あけ・・・・・・。

そんな精度で作ったら、何をか言わんや。

フライスのベットの送りを利用して、三角関数(サイン、コサイン、タンジェント、笑)で、穴位置を求めます。

此処で、一番の問題は、基準点にハブアダプターを正確に固定出来るか・・・・・?

ハブアダプターの取り付け位置がいい加減では、正確な穴位置なんて絶対に出ません。

フライスのベットに正確に取り付ける。言い換えれば取り付け位置を正確に採取する。

円形ですよ。どうやって測れば・・・・・・・。

僕がこの様な時に、ベットに取り付けたバイス(万力)の爪の位置を正確に測ります。

其の爪にぴたっと取り付ければ、工作物の位置は自ずと決ります。

ハブアダプターの咥える所の最小寸法は140Φ。

僕のバイス、最大咥え寸法85mm。

バイスに咥えられないんですね。

この様な時に作るのが冶具です。

こんな物です。下の細い部分の直径は84mmに削って有ります。つまりバイスに挟められるんですね。

上のつばの部分。

ハブアダプターの内径はディスクと同寸法ですから、この冶具にハブアダプターを乗せれば、位置は自動的に正確に出るのです。

さて、これから冶具に、ハブアダプターを取り付けるネジ穴を開けます。

学生時代、三角関数をまじめに勉強しておいて良かったー(笑)。

電卓で一生懸命に計算。

その位置に穴を開け、タップを立てます。

無事成功。

さあ、明日、ハブアダプターの材料は、昼ごろに入荷予定。

明日中にディスクがつくのかな?

2010.10.12

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