本切削。
下準備の終った材料を、裏返しにチャックに咥えます。
逆さに咥えて判るでしょうけど、材料の買って来た状態。真円度なんてとても言えない精度。
そんな物を、チャックから外したり咥えたりしたら、同じ状態にはセット出来ないんですね。
反対側の切削した方は、精度が其れ成りに出ていますので、シビアな部分以外は咥え直しをしてもマアマアの精度は出ます。
今回の場合、ハブに接する面とディスクの取り付け面。裏表の関係ですが平行度は完璧を要求されます。
これが狂うと、ディスクが首を振ってしまいます。
対処法は、両面を材料の咥え直しをしないで切削。
右からは簡単ですが、左からが大変。チャックとバイトのゴチンコを防がないと成らないんです。
結果、長い材料にバイトの逃げ代を作る様なんですね。
出来上がり寸法は厚み27mmなのに、材料は70mmを用意したのです。
幅の狭いバイトの手持ちが無かった所為ですが・・。
苦労の甲斐もあり・・・・。
見事、ハブとディスクがドッキング。まだネジ穴は開いていませんので乗せただけ。
キャリパーでディスクを挟み、スポークとのクリアランスの確認。
正直、ヒヤヒヤ。僅かの隙間でゴチンコは免れました。
取り付け穴を開けて、完成です。
オット。ディスクが3枚有るので重量チェック。
なんと、ベルリンガーよりもノーマルディスクの方が重い。
中心部までステンですので小口径でも重いんですね。
流石、ハブアダプター込みでは、ベルリンガーの方が重いです。
驚いたのはハブアダプター込みでも花びらディスクはノーマルよりも軽量。
ウーーーン。重くなると思っていたので、意外な結果。
ハンドリングの変化が楽しみ。
2010.10.14