昨日、軽い試乗の後の友人との電話。ピ『ダメだ、あのフォーク。初期作動がスムーズでない。あれならBMのフォークの方がよっぽど良い。』友人『フーーーン。』

確かに昨日の試乗で、信号待ちの交差点。フロントブレーキを握ってユッサユッサ。フォークの沈み込みがスムーズでない。動きだす瞬間が渋い。3000km以上走っているので初期馴染みは出来た筈。

で、思い当たる事。フォークの平行が出てないんじゃないか?

方法は簡単です。余計なストレスを避ける為に、Fフェンダーの取り付けボルトを緩めます。外さなくて大丈夫。只、グラグラに成るまで緩めて下さい。

次に写真に有る、フォーク最下部のキャップスクリューを緩めます。此れも2回転も緩めれば大丈夫。

次にFブレーキを握った侭、車体をユサユサ前後に揺すり、フォークを出来る限り動かします。

僕の場合、此れをやったら、アクスルシャフトが0,5mm程、アウターチューブの中に引っ込みました。つまり此れだけ平行が出ていなかったのです。

この位置を崩さない様に注意して、フォーク最下部のネジを締め、フェンダーのネジを締めて完成。

嘘の様に初期作動が良くなりました。サイドスタンド状態から垂直に車体を起こすだけで、スッとフォークが沈みます。この調整は新車のうちで、早ければ早い程良い結果が期待できます。走行距離が伸びますと、狂った状態でフォークが馴染み、平行を出してもすぐに効果が現れませんし、ヘタをするとフォークのガタを誘発します。

ラインでの組み立てに、此処までの組み立てを要求しても無理なのです。単に部品を組み込むだけ。結果当たり外れが出来てきます。外れと思っても、この様に調整をするだけで、当たりのフォークに。お金は全然掛かりません。必要なのはバイクへの愛情とちょっとした工具と時間だけです。

2007.5.9

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