走行距離は4000km弱。十分フォークオイルは痛んでいます。特に新車はフォーク内部の馴染みが有り、金属粉が出て来ます。エンジンでしたらフィルターが有りますがフォークにはそんな気の効いた物は有りません。其の侭の走行は研磨剤を入れて走っているのと同じ事。エンジンもフォークも新車での最初のオイル交換は大切です。

でも、最近のユーザーはフォークオイルの交換などしないとメーカーは思っているんでしょうね。アウターチューブにドレンボルトが有りません。まあ、STの様にローコストが至上命令のバイクでは仕方が有りませんが、それなりの値段を取っているバイクでも付いていないのをチョクチョク見かけます。この辺がメーカーの良心と思うのですが・・。

文句を言っても始まらないので、どの様な順番でパーツを外せばフォークが抜けるか見てみました。

ヘッドライト周りを外すのはメンドウ。で、よーく確認すると、フォークを片側ずつ外せばヘッドライトには手をつけずに済むのが判りました。写真の様な状態にすれば良いのです。

手順としてはキャリパーとフェンダーの取り外し。メーターワイヤーの取り外し。此れだけでFホイールが外せます。

次にアンダー、アッパーブラケットのクランプを外せばフォークは抜けますが、抜いてからではトップキャップを緩めるのは難しく成りますので、外す前にトップキャップは緩めておきます。

フォークを抜いてからトップキャップを外し、内部のワッシャー、スプリングを取り出し、フォークを逆さにすればオイルは抜けてきます。

思ったとおり、オイルには金属粉が混じっています。これが悪さをするのです。

指定オイルはSS8。cST値で36,8。一般の#10よりは若干硬めです。僕の気に入っているフォークオイル(何を使っているかは、カタログ落ちしているので、ご勘弁を)をブレンドして指定値に合わせます。

元通りに組み上げて完成です。もし交換をして、走りが変わって感じたら、交換時期はとっくに過ぎています。交換しても判らないうちの交換が、愛車を長持ちさせる秘訣です。

2007.5.23

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