15日 (四日目)
今日も5時起床。昨夜寝たの遅かったなー。睡眠時間4時間位かな(お腹が苦しくて寝付かれなかった、汗)?
慢性的な睡眠不足の筈なのに、なぜか朝の目覚めは早い。
すぐに下におり、STのチェーンへオイルを注す。
早朝ジョギングをしているおばさんに『お早う御座います。』と声を掛けられた。
慌てて僕も、お早う御座います。都会には無くなったなー。
部屋に戻り出発の準備。
朝食抜きだけど、出されても入らない。未だ満腹感が残っている。昨日食べた食事の総カロリーは?なんて考えてももう取り戻せないし・・・・・・。
予定の7:00にはまだ時間が有るんだけど、早い出発が其れだけ時間に余裕が出来る。
6:30。出発しようとしたら、さっき迄は降っていなかったのに、小さな雨粒がポツッ。
なんとも言えないけど、途中で着るの面倒。最初から合羽を着て出発です。
街中から国道431へ戻ります。431を北へ。
境水道大橋。地図は平面。橋の高さは判らない。急坂を登って行く。理由が判った。丁度僕が橋に差し掛かる時、でっかい船が橋の下を・・・・・・。
この高さは船を通す為か。なんて感心はしていられません。出ました、高所恐怖症。兎に角真正面の路面だけを見て脇は見ない。で、問題。高い所からの景色嫌いではない。見たいけど怖い・・・・・・。
橋の一番高い所で、欄干に寄りかかって写真撮影をしている人。羨ましい・・。
無事渡り終えてホッ。
地面に下りりゃーこっちのもん。少々ウェットの路面だけど、タイヤがウェットに強いのが判って来たから・・・・・・。
431を西へ西へと走ります。で、この時間帯、通勤の車。出勤中の車は速い。負けじとついていく。
松江市に入ります。
この街の堀沿いの道、良い感じ。今度は此処に宿泊かな?
でもこの頃は雨が本降り。カメラを出せない。更に出勤途中の車の殺気立った運転。散々地図を見て、頭に叩き込んで来て良かったー。
街を抜けると宍道湖。雨は小降り。写真を撮りたいんだけど、バイクを止めるスペースが無い。うかつに止めたら、車に当てられるのは必至。
ヤット見つけた小さなスペースにバイクを止め・・・・・。
宍道湖畔を出雲に向かって走ります。
で、国道に沿って走っている電車。架線の電柱がすごい。鉄の30mmぐらいの角パイプを平面に組んだだけ。最初は仮設かと思った程。平面方向に架線が張って有るので、柱が立っているのは架線の張力を利用というなんとも・・・・・・・。
勿論走ってきた電車、ユックリです。あの架線で飛ばしたら危ないよね。
此の辺から、再び雨が本降り。今日の目的地の一つ、出雲大社。着きましたが、雨が酷い。駐車場はチョイ遠目。
其処に止めると雨の中を合羽を着て、ヘルメットを被り、カメラを持ってトボトボと・・。
更に大社の入り口が工事中。石畳が剥がされ、赤土がむき出し。
入り口のでっかい石柱だけを見て退散。
大社から南に下る国道431。嘘だよね。マイクロバス1台が通るのがヤット。しかも辺に曲がりくねっている。
両側には一般の民家がギッシリ。何度も道を間違えたかな?と思う程。
国道番号の標識も無いので、道路が広くなった時にはホッ。
国道9号線に出ます。時間には無茶余裕が出来た。
また、道の駅探検かな?
9号に出て最初の道の駅『キララ多伎』。結構設備がよく、休息には最適。ノンビリとカメラを持って探検(此の辺から雨が上がって来た)。
海岸沿いは海水浴場に。今はシーズンが終わり、係りのおじさんが一生懸命に掃除をしていました。
泳いだ人が自分で出したゴミは自分で持ち帰れば、必要の無い仕事なのに。
此処の道の駅。コテージも有り、宿泊も出来ます。
小1時間、ノンビリ休憩。
建物中で休んでいたら、かなりスタイルの良い女性が入って来た。着ている服のセンスも良い。手にはビニール袋を提げている。
歩きながらスッと袋をゴミ箱の中へ。ゴミ箱にはこう書いて有る。かなり大きな文字で『外からのゴミの持込厳禁。』
そうか、あの女性文字が読めない可哀相な人。
表へ出ると、家族連れの同じ行動。
自慢じゃないが、僕の車には30年以上前からゴミ箱を設置している。ゴミ箱が無くては鼻をかむ事だって出来やしない。皆さんどうしているんだろう?窓からポイかな?
さて、出発。
9号線を西へ。
江津へ入る前でガス補給。ナント、ガススタンドが道の駅と繋がっている。
此の辺から、天気は急速に回復。着ている合羽が暑い暑い。
道の駅で合羽を脱ぐ。時間は有るし、チョイ眠い。
丁度良いベンチが有ったのでゴロリ。
場所が拙かった。ベンチの真上。トランペットスピーカー。パナソニック製(どうでもいいか)。
こいつが元気の良い音楽を鳴らしている。ウトウトするとこの音楽で目が覚める。
他のベンチを探すと、後2台有るんだけど・・・・・・。
1台は喫煙所。僕は煙草を吸わない。もう1台はトイレの入り口。
ハハ、諦めよう。体を休めるだけでいいや。最初のスピーカー下のベンチにゴロリ。
小休止後、出発。天気はこの日迄で一番の好天気。今迄めげていた気分がドンドン機嫌良く成って来る。
本当に人間は自分勝手(僕だけ?)。
路面はドライ。天気は良い。STの機嫌も上々。自然と笑顔に成ります。
次の道の駅『ゆうひパーク浜田』
雨が完全に上がったので、もう一度チェーンへオイルを注します。なんせ2500km、張り調整無しで走らなければいけないのですから。
此の辺の道の駅は、兎に角設備が良い。食事も色々選べるし。
此処でヤット食事を取る事に。昨夜の食事の消化が済んだよう(笑)。
麺を扱っているお店へ。メニューの値段を見て驚いた。東京より40%位安い。
かき揚げうどん、¥450。カロリーオーバー厳禁。
食券ではなく直接カウンターで注文。で、この後が面白い。
ポケベルのチョイ大き目の物を渡されるのです。
出来上がると、此れで呼び出されるんですね。かしこーーーい。
数分待つと、僕のポケベルがピーピーピー。振動もしている。笑う訳にも行かず、カウンターでポケベルとうどんを交換。
出て来たかき揚げうどん。イヤ驚いた。味は良し、うどんも上等、驚くのがかき揚げ。小エビのプリプリしているのが沢山入っているし、揚げ立ててシャキシャキ。
汁まで全部頂きました(東京だったら¥7〜800はすると思う)。
時間はタップリ。食休みにカメラを持ってブラリブラリ。
裏手眼下には、漁港と魚市場。こんな所に住んだら、年中旨い魚が食べられるだろーなー。
お腹の落ち着いた頃を見計らって出発。
9号線を更に西へ・・。
山陰は海岸線からチョット入ると、完全に山の中。暫くそんな所を走っていると、すぐ側は海と言うのを忘れてしまう。
山の中から出てすぐの小さな街。ヤマハの看板を掲げているバイク屋さん。店頭で修理をしているのが船外機だったりして、海の近いのを思い出させてくれる。
知らない土地を走る。ホンの小さな事にも何かを感じる。ソロだけの特権かも・・。
益田の街に入る。此処で間違いを。ちゃんとコース図には書いて有るのに、ずっと9号線と思い込んでいた。
9号線の侭、益田から10km弱進んだ。ナンカ辺?道路標識に『萩』の地名が出てこない。此の辺なら萩が出ても良い筈。信号待ちをしながら、コース図を見てガーーーン。
益田からは191号線だ。丁度有ったコンビニの駐車場に侵入。
後ろのバックを降ろし地図の確認。
地図に書いて有る、間違えた交差点の名前を頭にインプット(すぐ忘れるけど、汗)。
またもや益田に向かって走り出す。でも時間はタップリ、気持ちには余裕。更に9号線の先には、昨日まで悩まされたのと同じ様な真っ黒な雲。正しい方向には青空が・・・・・。
益田まで戻る途中に『←萩、R191』の標識。そうか益田をパスする道路だな。標識に従って左折。ナンカ高速道路みたい(片側1車線ですが)。途中まで出来た山陰道路を使っているんですね。散々右左折をさせられたけど(標識は親切)無事に191へ出た。
これからは海岸線をひた走りすれば萩へ着く。時間を確認。この調子で走るとチェックイン時間前に着いてしまう。
頭は攻撃モードではなくのんびりモード。STのスピードを落としトコトコ走り。そう言えば最近こんな走りしていなかったなー。
此れが、始めて見ると良い雰囲気。エンジンの鼓動が柔らかく、早く走ろうと思わなくなって来ます。
地元の車は其れ成りの速度。あっと言う間に追いつかれる。僕は左のウインカーを出し、道を譲る。
何台かの車は、ハザードでお礼をして走り去っていく。なんともゆったりとした良い気分。
こんな景色を見ながら、トコトコトコ。
萩の街に入りました。入ってみると萩焼の看板は無く、魚介類の食事の看板ばかり。
マアいいや、宿へ行って萩焼を売っている所を聞こう(実は、長女に萩焼を送る約束をしているのです)。
宿はすぐに見つかり、屋根つき駐車場へSTを入れる。
時間は、チェックイン時間16:00丁度。
玄関のドアを開けようとするが、鍵が掛かっていて開かない。
エ〜〜〜〜〜〜〜〜!
ドアをノックするも返事なし。マイッタナー。そうだ携帯。普段使わないのでそちらに考えが行かない。
電話帳に此処の番号はインプットしてある。
電話。2〜3回の呼び出し音で『ハイ。』
ピ『今夜宿をお願いしてある○○○ですが、玄関のドアが開かないのです。』
電話がガチャンと切れて、慌てて中から奥さんが・・・・・・・・(笑)。
とりあえず荷物を部屋に運び、萩焼屋さんの場所を聞く。
チョイ遠い。STで行く事に。荷物を降ろしたST君。軽快軽快。
数キロ離れた、萩城跡にお店が数件。
1件目を出たら、大粒の雨。もう勝手にして下さい。メットの中が濡れなきゃイイヤ。メットをバックミラーに掛けると内部は濡れない。
この状態で、STはしばし待機。
4件目の店。品数は今迄の店の中で一番多い。
探すのが面倒なので、近くの店員さんに『こんなのが欲しいんですが。』
店員さん。一生懸命に探してくれるが見つからない。
どうも、僕のイメージしている萩焼の皿は無い様子。
で、展示物を見ていると・・・。
送るのは長女だよね。僕の感覚よりも若々しい方が良いんじゃ。
だったら・・・・・・・・。
此れかな?と言う皿を送りました。気に入ってくれると良いのですが。
雨の中、びしょぬれに成って宿へ戻ります。
普通なら、すぐに風呂なんですが、此処ではもう一仕事。洗濯。
日数分の着替えを持って出たら、かなりの量。
此処には、コインランドリーが有るのが判っていましたので、此処迄届けば良いや、の着替えで来たのです。
此処で洗濯をしないと、明日からは・・・・・・・・・(汗)。
初めて使うコインランドリーに戸惑いながら洗濯機の前。
突然奥さんが現れ・・・。
『済みませんが、ふすまを入れるのを手伝ってもらえませんか?』
オイオイ。馴染みなら判るが初めての客も使うのかよ。まあ、洗濯機の前で暇だし、断る理由も無いし、こんな事が旅の楽しみとも思っているし・・・・・・。
奥さんの後に付いて二階へ上がる。ふすま。でっかい。天井まで届いている。中は板張りでシッカリとしている。
此れを此処に嵌めたいんです。
天井まで届いているので、向きを変える時は知恵の輪。奥さん、絶対に無理な方法で入れようとする。
僕が笑いながら、こう廻しましょう。
無事に3枚のふすま?ふすまじゃなく、間仕切りの壁だったのです。
奥さんにお礼を言われ、僕は洗濯機へ。
洗濯が終わり、部屋に戻り、今のふすまをブログネタに写真を撮ろうと思ったら・・・・・・。
先程ふすまを入れた部屋。入り口にスリッパが・・・・・。
ハハ〜〜〜ン。要は今日の客は少人数、多グループ。大部屋を小部屋二部屋にしたかったんですね。
本当はご主人がやる予定だったのに、ご主人の帰りが遅い。思い余って僕に頼んだ。そう言う事か。
奥さん、焦っていただろーなー。お客さんが来てからでは出来ないもんね。
まあ、良い事をしたのかな。
お風呂へ向かうと、奥さん『先程は有難う御座いました。夕食に地ビールを1本付けて置きます。』
ラッキー。
食事。チョイ狭い食堂。4人掛けのテーブルが二つ。
僕の座ったテーブルには3人分の食事が用意してあり、僕の前は空いている。
其の空いたイスに奥さんがチョン。
他のお客さんはほって置いて、僕との会話を・・・・・・・。
中々楽しい人で、山の手の奥さんタイプ。
その内ご主人も現れ、またもやお礼を言われて・・。
人助けって気持ちイイデスネー。
その後も20分以上奥さんと世間話。
勿論僕のツーリングの話も・・。
料理は贅沢ではないけど、とても上手な料理で満足です。
只、飲んべーには物足りないかも・・(笑)。
夕食としては必要十分。とても美味しかったです。
部屋に戻りすぐにバタンキュー。
本日の走行距離 284,2km です。