僕のSTの後輪リム。STに乗っている方なら気付きましたよね。標準リムとは違います。
標準は250×18。僕は215×18へ変更しました。
最近のバイクといっても、基本スタイルは結構昔のバイク。前後重量配分やアライメントには其れ成りに新しい設計がされていますが、古い血筋なのは誤魔化せない。
で、標準の250のリムサイズ。
昔のナナハンより広いって知ってました?Z1もCB750もリム幅は215。
この215のリムに400のタイヤを履いていたのです。当時のタイヤです。グリップ力もハンドリングも間違っても今の僕は使いたくない。
でも、それでも当時のナナハンは頑張っていた。
今思っても、良くもあんなタイヤで走り回っていたものと感心。
で、ST。ナナハンより車重、パワー共にはるかに少ない。軽い車体に太いタイヤを履くと面圧が落ちてウェット路面では滑り易くなるのです。
ドライ路面でも現在のタイヤです。STのパワーが勝つとは思えません。
太すぎるタイヤはハンドリングもダルにしますし、路面の変化に変に敏感に成るのです。
更にプアーなリアサスと無茶細く長いスィングアーム。絶対に太いタイヤに負けています。
なぜか最近、バイク界は太いタイヤが大流行。バイクメーカーも売り上げを伸ばしたいから、不要に太いタイヤを標準装備。
そんな訳で、STは完全にハンドリングのバランスを崩しているんです(可哀相なST)。
今回、リムサイズダウンでの純正流用は巧く行かず、専門店に頼みました。
使えないで、無駄に成ったスポークがいっぱい(汗)。
実は組み上げたのは昨年暮れ。
こちらへのアップを忘れていたのです。
でも、僕のSTのハンドリングを決めているのはこのリムサイズ。クァンタムもこのリムサイズで働きが楽に成っているのです。
交換後、チョットの用事が出来、STで出かけました。
笑ってしまうほど、拙くなった所は一切有りません(一般の改造はどこかが良く成っても、一部は悪化する事が多い)。
転がり抵抗が減ったので、加速も小気味よく成りましたし、ハンドリングも良い意味で軽快。
一番驚いたのがブレーキング時の安定感。兎に角安心してブレーキングが出来るように成りました。
路肩走行もハンドルを変に取られず安心。
二度と元のリムに戻す事は有りませんね。まだなんでもないホイール一式。STを買ったお店にプレゼント。社長驚いていました。
只一つの問題点。タイヤが細く(400→325)成りましたのでローギヤードに。ドライブスプロケの歯数を1丁多くしバランスを取っています。
また、リアが下がってしまいましたので、リアサスのプリロードを2クリック高めました。
給排気のチューンで微弱ながらパワーもアップしている筈のST。でもバンク中にタイヤがパワーに負けている様子は微塵も有りません。
フロントリムが185ですからバランスも取れています。SRの18吋車と同じサイズです。
STが、SRよりもタイヤに負担を掛けている筈は、ないのですから。
2009.10.2