僕のお気に入りのタイヤ。エイボン。イギリスの老舗のメーカーです。昔はノートンの標準タイヤでした。当時トライアンフはダンロップ、ノートンはエイボン。ノートンの方が高級車とされていましたから、自ずとタイヤも違いました。

最近エイボンはまず見かけません。ボクサーに最新のハイグリップタイヤを履いても車体がついて行けません。程ほどのグリップと判りやすい過度特性。これと言った特徴は無いタイヤですが、ボクサーとの相性はピッタリ。

一番の問題はボクサーのリムサイズ。何を考えてんだかFR共同サイズ。ホンジャタイヤもかいって見るとしっかりとリヤの方が太いのをご指定。

この様な場合、タイヤの選択には苦労します。なんと言ったって、タイヤメーカーの想定外リム(一応限界ギリギリには入っている)幅で使われるんだからタイヤはたまったもんじゃない。

フロントは押し広げられて、リヤは丸めこめられてしまう。トレッド面の剛性が低く、サイドウォールが硬いタイヤ(M社に多い)を入れるとフロントは簡単にサイドまで当たり、リヤはまだまだ状態。タイヤの断面形状だって本来の物と違うので其のタイヤを生かしきれない。

で、エイボンです。上のタイヤと逆な構造。トレッドの剛性が高くサイドウォールが柔らかい。結果タイヤのトレッド面の形が変わらない。フロントもリアも同じバランスで接地する。こんなパターンなのに撥水性も問題無し。山間部に多い雨切りの縦溝にめっぽう強い。コンパウンドはウッソーてな位柔らかいのに耐久性バツグン。写真の状態で6000km以上走っています。

でも、流石に5年も経つと、コンパウンドは元の様には成っていません。走ってみるとまるで棒タイヤ。トレッドが硬くてコンパウンドも硬くなってしまっているので当たり前。

泣く泣く交換。勿論エイボンです。

2007.3.13

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