ニードルを知る(Y9とP151)。
CRの最初のエンジン始動。その時にはセッティングパーツは何も持っていなくて、33Φと29Φの標準セッティングパーツだけ。
とりあえず標準のY9でエンジン始動。いとも簡単に始動してアイドリングの落ち着きも早い。此れで喜んじゃうと拙い。
直ぐにアイドリングが落ち着くと言うのは、濃い証拠(注1)。
プラグも若干燻り気味。ブリッピングすると回転上昇が重い。此れも濃過ぎる症状(注2)。
ウーーーン。針のストレートを太くしたいな(CRは初めてですから山勘)。
29Φに付いていたのがP151。ストレートが2/100太い。チョット太過ぎじゃ・・?
まあ、最初の試乗でかぶらせて帰れなく成るよりは、薄くてスカスカエンジンの方が、帰って来れる確率は高い。
151をつけると、エンジン温度がかなり上がらないとブリッピングに付いてこないでエンストしてしまう。
間違いなく薄過ぎ。でもマアイイヤ。こんな状態で試乗へ出発。
2号君。トンデモピーキーマシンに変貌、3000rom以下ではトルクがなく、スロットルに付いてこない。騙し騙し3000rpm迄上げると、スロットルに付いてきてドビューン。
まあ、面白いけど疲れる。
此れで一回目の試乗は終ったのです。
帰って来てから、最初に行ったのは151の侭、クリップを一段下げた。つまり濃い方向。でも一旦上るとドビューンと言う事は、ある程度開けたら、そんなに狂っていなかったと言う事で、ヤハリブリッピングでの回転上昇が重くなってしまった。
其処でMJを絞って辻褄を合わせて、昨日の浅川さん訪問だったのです。
CRを弄っている方ならお判りでしょうが、CRの針の寸法。本当に判り辛い。電卓で計算しても良いんだけど、二本を並べて、比べるのが一番早い。
まず最初に、クリップ溝の位置を合わせて、ルーペでテーパー開始位置を確認。ハハ、151の始まる位置、凄く遅い。クリップ1段ずらしても1/2段くらいまだ遅い。
つまりテーパー開始位置を合わせたいのなら、151は1クリップ半、クリップ位置を下げないと合わないんですね。
ストレートは2/100太いし、テーパー開始は遅いので、超薄くなって当然なんですね。
で、今日のセッティング。クリップ位置は其の侭で、ストレートを細くしようとしました。
此処で1/100細くしたいんだけど、151と同じテーパーでストレートの1段細いのはH79。
コイツは2/100も細く、チョイ濃かったY9と同じ。
ハハ、出せないや。ヤッパリ、NJの1/100違いを作らなくちゃ。
で、作るまでの間、どの様に誤魔化そう?
(注1)温まらないとアイドリングが落ち着かないのは2号の場合。ハタカブやSTはすぐに落ち着きます。かと言って濃過ぎてもいないんですね。要はこの辺もエンジンによって癖が有るのです。自分のエンジンの癖を理解するのがキャブセッティングの第一歩です。その癖を理解しないうちに、STのキャブををTMRに換えてしまったのが、TMRに梃子摺った最大の原因と思っています。
(注2)これも注1と同じ。エンジンによっては、薄いと重く感じるものも有るので(極一部ですが)注意が必要です。勿論濃いと、薄い症状を見せるエンジンも有るので、ある意味狸と狐のだましあいの覚悟が・・・・・(笑)。
2011.2.10