CRキャブの欠点を克服。

大げさな、タイトルと思いますか?正直、今の僕は嬉しくて仕方が無い。

先にも書きましたが、CRの欠点。スロットル微開でバルブの中に乱気流が発生します。構造を見れば誰でも気付く筈。

解決方法を散々考えました。レーサーなら全開を最優先と言うのも判ります。でも公道でのマシン。全開って全走行の中でどの位の割合でしょう?

そんな事からも、小口径キャブを選んでいるのですが、いかんせん前記のCRの欠点。治せないのですね。

そんな時・・・・・・・・

まず、此処を読む前に、このリンク先を覗いて下さい。

此処を読んだ時、僕の頭は衝撃で・・・・・・。巧い、流石仙人様。

今のCRキャブの構造です。

この場合、ガスの流れは無視。左が一般的なキャブ。赤い部分がスロットルバルブ。バルブの下に底が有ります。

まあ、チョットは流れが乱れますが、乱気流が起きる程とは思えません。

右のCRキャブ。全開ではスロットルがキャブボディの中に隠れて、完全なストレートポート。

左のキャブでは、全開時にもスロットルの底が流れを乱します。

問題は絵の微開の時。

緑がエアーの流れ。CRは窪みが大きく、エアーはどの様に流れるのか?まあ、想像では緑矢印の様に。

此処で、乱気流が起きると、ガスの吸い込みが正常に出来ません。まあそれでもエンジンは回るのですから凄いものと・・・・・。

2号の場合、微開からのブリッピング。BINGに敵わないんですね。つまりCRの方が鈍い。ある程度開けていればCRの勝ち。

この様子から、上記の絵の状態を想像したのです。

で、何とかしたい。

さて、リンク先の改造スロットル。

僕がコロンブスの卵、と言った訳がお解かりでしょう。スロットルバルブの上部に、小さな穴を開け、此処からもエアーを供給。そうすると乱気流を抑える方向にエアーが流れます。

しかもこの方法、微開でだけ働いて、スロットルが開くと穴はボディに隠れ、ノーマルCRと同じに成るのです。

さて、こう成ると僕の虫は落ち着かず・・・・・。

穴の位置は、穴径は、穴の数は1個で良いのか・・・。その他色々な疑問が・・・。

こんな時、直ぐに開発者に聞く方がいますよね。穴の位置はどの辺でしょう?

考えましょうよ。人に聞く前に。このアイディアを教わっただけで僕には十分。なまじ穴の位置を聞いたりすると、他の位置の実験をしなく成ります。

仙人さんの位置と、僕のバイクでの位置。同じ保障は無いのですね。

で、自分のバイクに最適な位置と径と数を実験する。

こんな楽しいゲームは有りません。

仕事が片付いたら、早速実験。勿論、キャブセッティングはやり直しでしょうし、カッタウェイによって穴の位置も微妙に変わる筈。

TMRへの変更。かなり先に成りそう(笑)。

2011.9.2

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