針のクリップ位置を考える。

今回初めてCRを弄くっています。TMRを弄った目から見ると針が判り辛い。特にクリップ溝とテーパー開始部の距離が、シリーズごとにバラバラ。

此れじゃ簡単に『クリップ何段。』なんて言えない。針の種類を特定しないとクリップ位置がバラバラなのです。

此の辺も、CRのセッティングを判り辛くしているのではないかと・・・・・・・。

針のクリップ位置。皆さんセッティングで割りと簡単に弄っていますよね。僕も昔はそうでした。深く考えもしなかった。

TMRで散々梃子摺り、その辺を判ってきた範囲で・・・。

周りの黒い線。NJと思って下さい。正しくは内径が絞って有る部分です。中の赤線が針。緑の線がテーパー開始部。

まずA。テーパー開始部がジェットの下端と揃っています。スロットルが開き始めると針も上がり、絞ってある部分の長さが短く成りますから、ガスの抵抗も減り、ガスの量も増えます。

Bも同じですね。只絞ってある長さが短いので抵抗が少なくガスの量は増え、テーパーに掛かるのも早いので。スロットル低開度からガスの量が増えるのが早く成ります。

問題はC。ストレート部がジェットの下迄突き出しています。

この場合、スロットルが少々開いた程度では、ガスは増量しません。スロットルは開き始めているのですから、エアーは増えているのにガスは増量しないのですね。

TMRやFCRの様に2ポート式でしたら、スローポートからの増量を期待できますがCRでは無理なのです。

つまり、今の僕の考えは、針のクリップ位置調整は、テーパー開始の位置調整と考えています。

CRの針。シリーズを変えますと、クリップ溝とテーパー開始部の距離が目茶違うのですね。

と言う事は、クリップ位置を合わせて針交換では拙いのです。テーパー開始部が変ってしまうのですから。

僕の方法。

前の針と新しい針を隣に並べます。

テーパー開始部をそろえます。その時に前の針のクリップ溝。この隣の新しい針のクリップ溝へクリップをかまします。ずれていたらワッシャーをかませて揃え、それから針の交換です。

こうすればストレートの寸法を変えた場合、本当にストレート部だけを変えた結果が判るのです。

この考えに成りますと、クリップ位置は滅多に弄らない。ジェットと針の種類でセッティングを詰め、クリップ位置調整は最後と成るのですが・・・・・。

 

2011.2.14

BACK