外したロッカー周りアッシー。左からロッカーホルダー、シム、砲金スペーサー、ロッカーアーム、砲金シム(これはオリジナルには無い部品)、シム、ロッカーホルダーの順に組んで有ります。メーカー出荷時には樹脂スペーサー側に二枚入っているシムをロッカーアームの両側に一枚ずつに変えています。

これは、ホルダーには割れ目が有り、此処をアームが擦るのは気分が悪い、普通この様な所にはワッシャーが入ります。

其れと、もう一つの理由。ロッカー内のニードルベアリングが壊れるのは周知の事実。壊れただけならまだ良いのですが、そのニードルがヘッドの中にバラけ、クランクケースに戻ってしまうのです。これは最悪の事を想像するととても怖い。そのニードルが飛び出す位置がホルダーの割れ目なのです。ワッシャー(シム)で塞いでしまえば、ニードルはバラけません。

更に其の内側に入っている砲金シム。これはベアリングの破損を防ぐ為に挿入。この砲金の厚み分ベアリングは内側に圧入して有ります。更にベアリング間にも砲金ディスタンスカラーを入れていますので、ベアリングの破損事故は、ノーマルよりも少なくなる筈です。

勿論砲金とシャフトのクリアランスはオイル通路として十分な寸法にしています。

この砲金パーツを組んで、略10,000km走りました。状態を見るといたって好調の様です。只初期馴染みが出て、クリアランスが組んだ時よりも0,02mm広くなっていましたので調整しました。

ピンキー2号でエンジンの温度が十分に上がる迄走ると、若干聞こえたタペット音。この調整で少なくなる筈です。

ちなみに、僕はバルブクリアランスをインテークは0,1mm。エキゾーストは0,17mmに合わせています。メーカー指定とは違いますので、この数字は鵜呑みにしないで下さい。

2007.3.9

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