アームが各部品が略出来上がり、プレーヤー本体への取り付けと組み立てです。この辺は同時進行の方が効率良く進みます。

現在使用中のプレーヤーを、お客様宅より引き取ってきました。ターンテーブルは必要ないので置いて来て有ります。

糸ドライブは僕と同じですが、3本アーム仕様の特注品です。

今回は、奥に見えるオーディオクラフトのAC4400を外して、僕のアームを取り付けます。

其処で、僕なりのオーディオクラフト評。最初に出したアームはワンポイントサポート。其れ成りのアームでした。使い方は難しく、またパイプの曲げ精度に問題が有り、シェルで水平を取ると、軸受け部が水平に成ら無いなんて、音には関係無いトラブルが有りました。再生音もチョット甘めで沢山の人に支持を受ける事の出来なかったアームです。僕もチョット使ってその後どうしたかなー?

で、写真の4400。メーカーは同じですが、作った人は別人。メーカー名より製作者名の方が大事なのはどこの世界も同じです。軸受けもワンポイントを止め、SMEのナイフエッジをビボットに替えた様な、ダブルビボットと称した軸受けに変更。とても使いやすく成っています。ひょっとした事で、メーカー試聴室を訪れたピンキー君。視聴用の装置はアンプもスピーカーも判らない製品。これじゃアームの試聴なんて無理(出来る人もいる様ですネ、笑)。

丁度SMEの3010Rも置いて有る。このアームは熟知。『悪いけどアームを変えて聞かせてくれない。』図々しいピンキー君です。

成る程、SMEでこの様に聞こえる装置で、クラフトならこう聞こえるのね。その場で発注。僕が使う為です。

この後、僕の店ではこのアームが良く売れました。以前のクラフトを使った事の有る方には一瞬嫌がられましたが、他のアームと聞き比べると納得。注文を戴けました。EMT997を使うより、クラフトのEMT専用パイプを使った方が断然良い。専用パイプが売り切れ、特注で作って貰った事も有ります。

今も、僕のプレーヤーに最後に残っている市販アームです。

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