昨日、スロットルのほんの開け始めだけでバラツク。パイロットスクリュー、ニードルの段、ニードルジェットの交換。全てやって治りませんでした。こんな日は晩酌も旨くない。アルコールまみれのぼんくら頭で考えた。BINGのパイロット系はどうなっているんだろう?今迄は結果オーライで弄っていたので深く考えていなかった。で、思い当たる点、スロットルバルブの下に開いている小さな穴。あれは何処に繋がっているんだ?開け始めに、働いている様に思えるし?

早速キャブバラし。フロート室からマジマジと中を覗く。複雑と言っても内部で曲がっている穴など開けられる筈が無いので、アルミの膨らみから大体は想像できる。

ハッハーーーン。大体判ったぞ。で、確認の為にパーツクリーナーをパイロットジェットの穴に吹き込む。

思ったとおりです。中央に斜めに開いている穴二個と、其の右側の穴から吹き出します。右の穴はパイロットスクリューの真上。もう判っちゃいましたよね。パイロットスクリューを締めこむと、右の穴からは吹き出しません。逆に、中央二つの穴はパイロットスクリューでコントロール出来ません。つまり此処の穴のコントロールはパイロットジェットだけに成ります。

左の大き目の穴は、バキュームゲージを取り付ける穴で、セッティングには関係なし。更に横の大きな穴は、スターター回路の吹き出し口です。

アイドリング時、中央二つの穴は、スロットルバルブ(バタフライバルブ)より奥に有り、負圧が掛かりません。結果、右のパイロットスクリューでコントロールされている穴から、殆どの混合気は供給されます。

スロットルをほんのチョイ開けると2個有る穴のうち、手前の穴から混合気が吹き出す。更に開けると、其の奥からも吹き出す。と考えると昨日の症状は・・・・・・・・・・・・。ピッコーーーーン。パイロットジェットを大きくすれば良いんだ(昨日の悪戯で濃い方に振ると症状が軽くなるのは確認済み)。

 

注)パイロットスクリューでコントロールされる穴をアイドルポート、バタフライバルブの下、2個の穴をスローポートと一般には呼ばれています。

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