トランスの二次側に沢山のタップを出し、このタップの位置で音量調整。

要はトランスの昇圧比で音量を調整するのですね。

で、この回路の問題点。タップの位置で1次側のインピーダンスが変わってしまうのです。

結果前段の動作点が変わってしまい、音量と同時に音質(周波数特性)まで変わってしまうのです。

対策方法は有ります(作っているメーカーに教えてしまう結果に・・・汗)。

二次コイルの両端(コールドと最大音量の端子)間にターミネーター抵抗を入れるだけで、全て解決です。

ハイ、実は其のアンプを持っていたお客様がいて、当方で対策を。

端子が違うので、僕の店での試聴はなし。

もって帰ったお客さんから『大成功。』の連絡を貰いました。

アンプの音決めの前に、『電気的に正しい事をするのが大切』を実証しました。

 

2010.9.29

 

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